最大の武器ハイプレスが仇に 今季3敗目のドルトムントが露呈した致命的な弱点

痛恨の敗戦を喫したドルトムントの面々 photo/Getty Images

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攻守のバランスを整えられず

14日にブンデスリーガの第8節が行われ、ドルトムントがライプツィヒに2-3で敗れた。

ドルトムントを率いるピーター・ボス監督はクラブ公式ホームページのコメントで、同試合を総括している。

「立ち上がりからライプツィヒのプレッシャーが厳しかったとはいえ、全体的にパフォーマンスは芳しくなかった。GKにボールを戻す回数があまりにも多かったね。いつもなら前にパスを繋げていたし、前線にはボールを持てば何かを起こせる選手が揃っている。GKにボールを下げ、ロングボールを放り込むのは私が求めるサッカーではないんだ。もっと勇気を持ってスピーディーにプレイする必要もあるし、3点を奪われた守備も改善しないとね」
立ち上がりからハイプレスでライプツィヒのゴールを脅かしたドルトムント。4分にピエール・エメリク・オバメヤンが先制点を挙げたことで幸先の良いスタートを切ったかに思われたが、ビルドアップの際に最終ラインが目一杯横に広がる癖をライプツィヒに見抜かれ、逆に相手のハイプレスの餌食に。センターバックとサイドバックの間の広大なスペースをナビ・ケイタやブルマに切り裂かれて前半のうちに逆転を許すなど、詰めの甘さを露呈した。この現象を証明するかのごとく、前半の惨状を見るに見かねたボス監督は後半開始前に右サイドバックのジェレミー・トルヤンを交代させ、3バックに布陣を変更している。

また、同試合では[4-3-3]の布陣のセントラルMFを務めるゴンサロ・カストロやマリオ・ゲッツェが簡単にプレスをかわされ、アンカーを務めるヌリ・シャヒンの両脇に広大なスペースが生まれるという弱点も浮き彫りに。前線からのハイプレスを掻い潜られた際の守備の約束事が不明瞭なまま時間が経過し、結果的に複数失点を喫している。前述の弱点をトッテナム、レアル・マドリード、及びライプツィヒに突かれて早くも今季3敗目を喫した同クラブだが、ハイライン&ハイプレスを実践するうえで、今一度守備時のポジショニングをチーム全体で徹底することが重要になるだろう。

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