ベッカムらのマンU、香川大ブレイク時のドルトムントも 英メディアが選ぶ「強力な若手軍団」

若手のフレッシュさが世界を驚かせる

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今季のサッカー界では、ライプツィヒ、モナコ、ニース、ドルトムントなど、若手選手を中心に戦っているチームが好成績を残している。彼らには若手ゆえのフレッシュさがあり、チームに特別な勢いを与えてくれる。ライプツィヒやモナコが好成績を残しているのもフレッシュな力に依るところが大きい。そこで英『Squawka』は、過去に印象的な活躍を見せた若手軍団をいくつか振り返っている。

真っ先に名前が挙がったのは1994-1995にチャンピオンズリーグ制覇も果たしたルイ・ファン・ハール率いるアヤックスだ。当時のチームはまさに若手の宝庫と呼ぶにふさわしいチームになっており、ファン・デル・サールが25歳、22歳のエドガー・ダビッツ、ミハエル・ライツィハー、10代ではクラレンス・セードルフ、パトリック・クライファート、ヌワンコ・カヌと世界を代表する存在になる若手が多く揃っていた。これほど若手タレントが揃うチームも珍しいだろう。

さらに同時期には、アレックス・ファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッドも印象的だ。当時は19歳のガリー・ネビル、デイビッド・ベッカム、ポール・スコールズ、ライアン・ギグスが21歳で定着するなどその後のチームを支える若手選手が躍動し始めた時だった。アヤックスの場合は若手選手たちがビッグクラブに引き抜かれたが、マンUの場合はほとんどの選手がクラブ一筋だった。
他には、日本代表MF香川真司も中心だったユルゲン・クロップ政権のドルトムントも紹介されている。2008年にはマッツ・フンメルスが19歳ながらレギュラーに定着し、ヌリ・シャヒンも当時は20歳だ。そしてブンデスリーガ制覇を果たした2010-11シーズンにはマリオ・ゲッツェが18歳、香川も加入当初はまだ21歳だ。彼らは若手らしい運動量と勢いでクロップの理想を高いレベルで実現し、当時は国内のライバルであるバイエルンも寄せつけなかった。間違いなく近年のドルトムントでは最もスペクタクルなチームだったと言える。

これらのチームと比較するとやや地味だが、同メディアはマルセロ・ビエルサが率いた2011年からのアスレティック・ビルバオも選出している。当時は19歳のイケル・ムニアイン、23歳のオスカル・デ・マルコス、アンデル・イトゥラスペ、アンデル・エレーラと若手が中心となってリーガ・エスパニョーラで好パフォーマンスを披露。2011-12シーズンにはコパ・デル・レイ、ヨーロッパリーグの両方で準優勝に輝いている。

今季チャンピオンズリーグでベスト4に入ったモナコもサッカー史に残る若手軍団と言うことができ、18歳のキリアム・ムバッペを中心に若い力が世界を驚かせた。若手の起用はリスクもあるが、アヤックスやマンU、さらには今季のモナコやライプツィヒの成功例を見ると思い切って若手を主軸に据える度胸も指揮官には求められるのだろう。

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