興梠のハットトリックが台無しに 浦和を襲った“悪夢の7分”の要因とは?

幸先よく2点をリードしたが......

興梠(30番)の2得点でリードしたが...... photo/Getty Images

20日に明治安田生命J1リーグ第12節が行われ、浦和レッズが清水エスパルスに3-3で引き分けた。

同クラブを率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督はJリーグ公式ホームページのコメントで、2点をリードしながら清水に逆転を許した自軍の戦いぶりについて言及している。

「1点を返されたあたりから、多くの選手の運動量が急に落ちたように感じました。5人ほどの選手の運動量が急に落ちてきたなかで、前線の選手が前がかりになりましたが、ボールを失ったあとに中央にスペースが空いてしまい、カウンターを受けるようなシーンが続いてしまいました。言い訳を見つけるのであれば、ここまでACL、リーグ戦と並行して戦っているなかで、移動や気候の変化に伴う疲労は原因としてあると思います。ただ、プロとして当然のように対応していかないといけないことですし、気温が高いことに関しては、相手も同じ条件で戦っていますからね。守備的に戦うチームに比べて、我々のように仕掛けていく側はより集中力と細かい動きの繰り返しを要します。そういう意味ではもちろん簡単ではないと思いますが、60分を過ぎてから4~5人の選手の運動量が落ちたことに関しては、次のACLの済州戦に向けて十分に考えていかないといけないことですね」(一部抜粋)

開幕当初より懸念されていた相手のカウンターに対する対応の拙さをまたしても露呈した浦和。前線から積極的にプレスをかけたがる選手と自陣後方で守備ブロックを敷きたがる選手との意思統一もまるでなされず、最前線、中盤、最終ラインが間延びしたことが災いし、(64分から71分の)7分間で3失点という事態に繋がった。リーグ戦12試合を終えて無失点勝利が僅か2試合と、優勝を狙うチームとしては明らかに物足りない数字となっているが、リードを奪った際の陣形の敷き方や守備の約束事を今一度徹底する必要があるだろう。

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