大一番でエース・オバメヤンの“パネンカ”炸裂! ドルトムントが5年ぶりにドイツ杯制す

有終の美を飾ったドルトムント

有終の美を飾ったドルトムント

タイトルがかかった大一番で“パネンカ”を決める強心臓の持ち主オバメヤン photo/Getty Images

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27日にDFBポカール(ドイツ杯)決勝が行われ、日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトと同代表MF香川真司か所属するドルトムントが対戦した。

欧州行きの最後のチケットを勝ち取るために、是が非でもこの一戦で勝利したいフランクフルト。一方、ドルトムントは3年連続で決勝進出を果たすも、全て苦渋を舐めさせられてきた。4年連続となる今年こそ、悲願の優勝制覇を目指す。なお、長谷部は負傷欠場し、香川はスタメンに名を連ねている。

試合前に激しく発煙筒が焚かれ、煙が立ち込める中キックオフされた試合は、8分に早くもスコアが動く。サイドチェンジから右サイドでボールを受けたウスカシュ・ピスチェク。前のスペースへ走りこんだウスマン・デンベレへスルーパスを送ると、エリア内右で相手DFをキックフェイントで華麗にかわし、デンベレは左足で反対の左サイドネットへシュートを突き刺した。
1点リードしたドルトムントペースで前半は進むかと思われたが、試合は徐々にフランクフルトペースに。すると29分、高い位置でボールを奪うと、絶妙なタイミングで裏へ抜けたしたアンテ・レビッチがGKと1対1になる。これを落ち着いでゴール右隅へ流し込み、フランクフルトがスコアを振り出しに戻す。

その後は再びフランクフルトにチャンスが訪れるが、左ポストにシュートが直撃し、逆転ならず。一方、ドルトムントは今季たびたびケガに悩まされてきたマルコ・ロイスが右膝を負傷。不安を残してハーフタイムを迎えた。

後半に入ると、ドルトムントは頭から2枚同時交代の奇策に出る。ロイスはやはりプレイ続行が厳しかったようで、クリスティアン・プリシッチを投入。さらに、マルセル・シュメルツァーを下げて、ゴンサロ・カストロを起用している。そして、再びペースを取り戻したドルトムント。67分にプリシッチが獲得したPKを、エースのオバメヤンがパネンカでゴールど真ん中に決め、勝ち越しに成功した。

反撃を試みるフランクフルトは、アレクサンダー・マイアーらを投入し、パワープレイでドルトムントゴールをこじ開けようとしたが、最後まで同点に追いつくことはできず。今季限りでの退団が噂されるオバメヤンの勝ち越しゴールを守りきったドルトムントが2−1でフランクフルトを撃破し、5年ぶりの優勝を成し遂げた。なお、香川はフル出場を果たしている。

この結果、今季のブンデスリーガを7位で終えたフライブルクに、予選3回戦からの出場ではあるものの、ヨーリッパリーグ出場権が与えられることになった。

[スターティングメンバー]
フランクフルト:フラデツキー、ヘクター、アブラーム、バジェホ、チャンドラー(→マイアー 72)、メドイェビッチ(→タワサ 56)、カチノビッチ、オツィプカ、ファビアン(→ブルム 79)、レビッチ、セフェロビッチ

ドルトムント:ビュルキ、ギンター、パパスタソプロース、バルトラ(→バルトラ 76)、ゲレイロ、ピスチェク、シュメルツァー(カストロ 46)、デンベレ、香川、ロイス(プリシッチ 46)、オバメヤン

[得点者]
フランクフルト:レビッチ(29)
ドルトムント:デンベレ(8)、オバメヤン(67)

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