カペッロ氏が最も苦労した選手は“太っちゃった“元祖怪物 「W杯制覇の時は84Kgと答えたから……」

体重は最後まで落ちず

これまでミランやローマ、レアル・マドリードなど数多くのビッグクラブで指揮を執ってきた名将ファビオ・カペッロ氏が、最も指導するのに苦労した選手は誰なのか。真っ先に思いつくのはアントニオ・カッサーノではないだろうか。サッカー界を代表する問題児として有名なカッサーノは、カペッロ氏と何度も衝突している。

しかし、意外にも1番苦労したのはカッサーノではないという。同氏が苦労させられたのは元祖怪物ロナウドだ。伊『Tuttomercato』によると、カペッロ氏はロナウドの体重管理に困らされたことを明かしており、痩せようという努力が見られなかったことを残念がっている。

「私が最も苦労させられた選手?みなカッサーノだと思うだろうね。最も難しかったのは、私が指導した最高の選手でもあったロナウドだ。フェノメノね。私がマドリーを指揮した時、彼は9月に怪我から戻ってきた。彼の体重は96Kgだったんだ。私は彼に聞いたよ。W杯を制した時の体重はいくつだ?と。彼は84Kgと答えたから、私は最低でも88Kgまで落とすよう求めた。しかし残念なことに、彼は少しも犠牲にしたがらなかったし、彼を指導した時のベスト体重は94Kgだ。ファン・ニステルローイと3試合コンビを組ませたが、全部負けたよ」

ロナウドも若い時はスマートな見た目でスピードも抜群だったのだが、どんどん体が丸くなっていってしまった。結局2007年冬にロナウドはミランに移籍しており、カペッロ氏と考えを合わせることはできなかった。体重を落としていればもう少しトップレベルを長く維持できたはずだが、ロナウドにカペッロ氏の言葉は届かなかったか。

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