今季のサウサンプトンは魅力に欠けた? 韓国人コラムニストが痛烈批判 

ピュエル現監督の采配について言及

ピュエル監督(左)のもとで成長を遂げた吉田(右)photo/Getty Images

今季のプレミアリーグを8位で終えたサウサンプトン。リーグカップで決勝進出を果たすなどの成果を挙げた同クラブだが、クラブ首脳がクロード・ピュエル現監督の解任を検討しているという噂が英国メディアで報じられるなど、不穏な状況が続いている。

こうした状況のなか、サッカーコラムニストとして活動中のイム・ヒョンチョル氏が米『HUFFPOST』(韓国語版)のなかで、今季のサウサンプトンの戦いぶりについて言及。ピュエル監督が掲げている戦術に問題があるという論調で、自身の見解を示している。

「昨シーズンまでのサウサンプトンは高速カウンターを武器とし、攻守両面において積極果敢なプレイを披露していた。ところが今シーズンはピュエル監督の指導のもと、ボールポゼッションを重視する攻撃や自陣深くでブロックを敷く守備を採用している。これにより選手たちはパスミスを恐れ、“安全だが無意味なパス”を中盤で回すようになった。前進を伴う効果的なパスは減り、鋭いカウンターを仕掛ける回数も日増しに減ったように思う。昨シーズンまでのサウサンプトンの魅力は失われたと言っても良いだろう」

また、同氏はピュエル監督の人心掌握術についても私見を述べた。

「4月15日に行われたマンチェスター・シティとのリーグ戦で、60分に投入したシェーン・ロングを82分に交代させるという不可解な采配があった。当然ロングはピュエル監督にむけて怒りを露わにしていたが、選手たちの人心掌握に失敗していることは、もはや明白だよ」

前述のマンチェスター・シティ戦を含め、リーグ終盤の8試合で僅か1勝という戦績に留まったサウサンプトン。退屈な攻撃を植えつけた同監督に対して大勢のファンが不満を募らせていると同メディアで指摘されたほか、次期監督候補としてトーマス・トゥヘル氏(ドルトムント前監督)の名が英『THE Sun』で報じられるなど、同監督に対する風当たりが強まっている。守備の要であるフィルジル・ファン・ダイクを負傷で欠くなか、吉田麻也とジャック・スティーブンスをセンターバックに抜擢して難を逃れるという采配も光った同監督だが、このまま解任の憂き目に遭ってしまうのだろうか。

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