『鳥栖から世界へ』 “雑草魂”で飛躍を誓った鎌田「僕が活躍すればサガン鳥栖の名が世界に」

「僕が活躍することでサガン鳥栖の名前も世界で見られる。違う形で貢献したい」

奥さんと両親から花束を受け取った鎌田 photo/Getty Images

25日に行われた2017明治安田生命J1リーグの第16節で、サガン鳥栖と浦和レッズが対戦した。試合は、後半に2点を奪ったホームの鳥栖がスコアを2-1とし、浦和レッズを撃破。ここ4試合負けなしの鳥栖は順位を10位に押し上げた。一方で、3連敗を喫した浦和は9位まで順位を下げている。

そんな中、先日フランクフルトへの完全移籍が発表されたことで、浦和戦が鳥栖でのラストマッチとなっていたMF鎌田大地。この試合でもスタメンに名を連ね、先制点をアシストするなど勝利に貢献した。そして、試合後にはセレモニーが行われ、鎌田はファンの前で次のようのコメントを残している。

まず「雨の中、多くの方に集まっていただいて、本当に熱い応援をありがとうございました。何も言うことを考えてなかったのでアドリブなんですけど……」と話し始め、「初めて九州の地に足を運んで、本当に色々な出会いがあった。高校のとき、サガン鳥栖だけが僕に唯一声をかけてくれました。2年半と言う短い間でしたが、本当にお世話になりましたし、僕自身も本当に成長できたと思います」とこれまでを振り返った。

さらにお世話になた恩師についても「1年目に見てもらった森下監督には、すごいお世話になった。あの人がいなかったら今の自分は確実にいない。すごいクソガキだった僕を面倒見てくれて、感謝しています。2年目からマッシモ監督に見てもらいましたけど…… キツイ練習でしんどかったですけど、僕にない部分を補えた。だから、海外に挑戦できる僕がいる。感謝しています」と述べている。

そして「今日がラストゲームでしたけど、今までのサッカー人生の中で一番良い雰囲気で、一番良い内容でサッカーができて、記憶に残る試合でした。僕はサガン鳥栖を離れますけど、僕が活躍することでサガン鳥栖の名前も世界で見られると思う。違う形でサガン鳥栖に貢献したい」や「このクラブが僕に与えてくれたものはすごく大きいですし、このチームじゃなかった今の僕は絶対にない。チームのみんなやサポーターの方には本当に感謝しています。思い出深いこのチームで、プロのスタートを切れたことを誇りに思います。しっかりと海外で活躍して、日本代表に入って、チャンピオンズリーグ(UCL)も優勝できるようなチームに入りたい。また一からのスタートですけど、下から這い上がってきた雑草魂で食らいついて絶対に成功したい」とも話し、感謝の意や今後の意気込みなどを明かした。

最後に「サガン鳥栖が優勝できるように心から祈っています」と述べた上で「やっとスタート地点に立っただけなので、常に上を目指しながら僕らしく、嫁さんと頑張っていきますのでこれからも応援よろしくお願いします」コメントしている。

スタンドで『鳥栖から世界へ』と書かれた横断幕を掲げるなど、多くのファンが鎌田を送り出したが、ブンデスリーガでさらなる成長を遂げ、飛躍することができるのか。今後の活躍にも期待したい。

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