U-21欧州選手権なのにメンバーが豪華すぎる!? スペイン、“若きタレント軍団”イタリアを撃破し決勝へ

MOMはハットトリックを記録したサウール

MOMはハットトリックを記録したサウール

ハットトリックを記録したサウール photo/Getty Images

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27日にU-21欧州選手権の準決勝が行われ、スペイン代表とイタリア代表が決勝進出をかけて相見えた。

試合は、両チームのGKが好セーブをいく度となく披露するなど、なかなかゴールを割らせない。前半をスコアレスで折り返すと、53分についに均衡が破られる。ペナルティーアーク付近でサウール・ニゲスがボールを受けると、ワントラップして左足を振り抜く。このシュートが右サイドネットに突き刺さり、スペインが先制に成功した。

58分にロベルト・ガリアルディーニが2枚目のイエローカードをもらい、イタリアは数的不利な立場になるが、それでも62分に反撃に出る。フェデリコ・ベルナルデスキが右サイドからドリブルでで切り込み、ペナルティーエリア手前から左足で思い切ってゴールを狙いに行く。相手にリフレクションしたボールは、GKの手をかすめながらゴールに吸い込まれ、10人となったイタリアがスコアをタイに戻している。
しかし、直後の65分にサウールが豪快なミドルシュートをイタリアゴールに叩き込み、この日2点目のゴールを決める。さらに74分、左サイドからの折り返しを中央へ走りこんだサウールが合わせ、ハットトリックとなる3点目のゴールで勝利を決定づけた。試合はこのまま終了し、3ー1でスペインがイタリアを撃破。28日に行われるドイツとの決勝へコマを進めている。

試合後、UEFA公式サイトはマンオブザマッチに、ハットトリックの活躍を見せたサウールを選出。同サイトによると、代表指揮官のアルベルト・セラーデス監督もインタビューで「タフな相手で非常に困難だった。だが、選手は最後まで戦ってくれたし、パフォーマンスに満足しているよ。チームの最善を尽くせたと思う」と喜びのコメントを残した。

一方で、将来有望な若きタレントが豊富で優勝候補筆頭と言われてきたイタリアだが、数的不利な状況もあり、こちらも豪華メンバーが揃うスペインによってベスト4で大会を去ることとなった。代表指揮官を務めるルイジ・ディ・ビアージョ監督は「レッドカードが試合を左右したかもしれないが、我々はスペインが素晴らしいチームであることをよく知っている。偉大なチームによって敗退することになってしまったよ。ただ、我々も彼らと同じレベルでプレイできることを示せたと思う。一生懸命にトライしてきた選手たちに感謝したいね」と語っている。

[スターティングメンバー]
スペイン
GK
ケパ・アリサバラガ(ビルバオ)

DF
エクトル・ベジェリン(アーセナル)
ホルヘ・メレ(ヒホン)
ヘスス・バジェホ(フランクフルト)
ホニー・カストロ(セルタ)

MF
サウール・ニゲス(アトレティコ・マドリード)
マルコス・ジョレンテ(アラベス)
ダニ・セバジョス(ベティス)→ミケル・オヤルサバル(ソシエダ) 89

FW
マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)
サンドロ・ラミレス(マラガ)→イニャキ・ウィリアムズ(ビルバオ) 78
ジェラール・デウロフェウ(ミラン)→デニス・スアレス(バルセロナ) 83

イタリア
GK
ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)

DF
ダビデ・カラブリア(ミラン)
マッティア・カルダラ(アタランタ)
ダニエレ・ルガーニ(ユヴェントス)
アントニオ・バレッカ(トリノ)

MF
マルコ・ベナッシ(トリノ)→ルカ・ガッリターノ(チェゼーナ) 87
ロベルト・ガリアルディーニ(インテル)
ロレンツォ・ペッレグリーニ(サッスオーロ)

FW
フェデリコ・ベルナルデスキ(フィオレンティーナ)
アンドレア・ペターニャ(アタランタ)→アルベルト・チェッリ(ペスカーラ) 72
フェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)→マヌエル・ロカテッリ(ミラン) 62

[スコア]
スペイン 3-1 イタリア

[得点者]
スペイン:サウール(53、65、74)
イタリア:ベルナルデスキ(62)

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