ロナウド不在のコンフェデ杯3位決定戦 ポルトガル、メキシコとの120分間の激闘を制す

PKが両チームの運命を分けた

PKが両チームの運命を分けた

ロナウド不在の中で行われた3位決定戦 photo/Getty Images

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2日にコンフェデレーションズ杯の3位決定戦が行われ、欧州王者のポルトガル代表と北中米カリブ海王者のメキシコ代表が対戦した。

先日誕生した双子の子供に会うためにチームを離脱したクリスティアーノ・ロナウドなど、
両チームが大幅にスタメンを変更して臨んだ一戦は、まずポルトガルにチャンスが訪れる。16分、アンドレ・シウバがエリア内で倒されると、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定によりPKを獲得。A・シウバ自身がキッカーを務めたが、ゴール左に放ったシュートはGKギジェルモ・オチョアにセーブされ、先制ゴールとはならなかった。

その後も積極的に攻撃を仕掛ける両チームだが、両GKが素晴らしいセーブを披露し、なかなか均衡を破ることができない。前半はスコアレスで折り返すと、迎えた54分にハビエル・エルナンデスの折り返しがルイス・ネトに当たってボールが自陣ゴールに吸い込まれた。ポルトガルは不運な形でメキシコに先制点を与えている。
このままただただ時間だけが過ぎ、メキシコの勝利で試合を終えるかと思われた。しかし後半アディショナルタイム、ポルトガルが驚異の粘りを披露する。途中出場のリカルド・クアレスマの右クロスを、前線に上がっていたペペが必死に伸ばした右足の裏で合わせ、ゴールネットを揺らした。

90分で決着がつかず、延長戦へ突入。すると104分、ジェルソン・マルティンスがエリア内で相手DFのハンドを誘い、ポルトガルがこの日2度目のPKを得る。今度はアドリエン・シウバが落ち着いてゴール右に決め、ポルトガルが今大会苦しんだPKで逆転に成功した。その後、両チームが退場者を1人ずつ出したり、メキシコの指揮官が退席処分を命じられたりするなど、少々荒れた展開になるが、試合はこのまま終了。ポルトガルが2-1でメキシコとの120分間の激闘を制した。この結果、コンフェデレーションズ杯初出場のポルトガルが3位に輝いている。

[スターティングメンバー]
ポルトガル:パトリシオ、セメドゥ、ペペ、ネト、エリゼウ、ジョアン・モウティーニョ(→アンドレ・ゴメス 82)、ペレイラ(アドリエン・シウバ 82)、ピッツィ(ウィリアン 90)、ジェルソン・マルティンス、アンドレ・シウバ、ナニ(クアレスマ 70)

メキシコ:オチョア、ラユン、アラウホ、モレーノ、レジェス、マルケス(→ファビアン 105)、エレーラ、グアルダード(→ジョナタン・ドス・サントス 80)、ベラ、ペラルタ(→ロサーノ 61)、エルナンデス(→ヒメネス 85)

[スコア]
ポルトガル 2-1 メキシコ

[得点者]
ポルトガル:ペペ(90+1)、アドリエン・シウバ(104)
メキシコ:OG(54)

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