ローマはユーヴェを止める気があるのか? ”弱体化”してるとの声に会長は「なぜ信頼しないのか」

今夏にはサラーら主力が退団

ローマのパレッタ会長 photo/Getty Images

来季こそユヴェントスの支配を止めなければならない。2016-17シーズンに2位に入ったローマには、来季こそスクデットを獲得することが期待されている。しかし、そんなサポーターの期待とは裏腹にチームは主力選手を次々と手放している。

まずはリヴァプールに快速FWモハメド・サラーを売却し、MFレアンドロ・パレデスはゼニトへ、さらにDFアントニオ・リュディガーがチェルシー行きに近づいている。こうした売却劇にサポーターからは「弱体化してないか?」といった声が挙がっているようで、新シーズンへの戦いに不安が出てきている。

しかし、ローマのジェームズ・パロッタ会長はこうしたサポーターの意見に納得していない。伊『Il Tempo』によると、同会長は「サポーターはチームが弱くなったと言っている?これまで我々が獲得してきた選手を見るといい。サポーターが信頼しない理由が分からないね。我々は確実に強いローマを作っているんだ」とコメントし、弱体化論には賛同していない。

ここまでローマはPSVからDFエクトル・モレノ、サッスオーロからローマのユース育ちでもあるMFロレンツォ・ペジェグリーニ、リヨンからMFマクシム・ゴナロン、フェイエノールトからDFリック・カルスドルプらを獲得している。同会長はこれらの補強に満足しているようだが、本当に効果的な補強かは微妙なところだろう。

ローマはほかにもDFコスタス・マノラス、MFラジャ・ナインゴランも複数クラブから狙われており、今夏は何かと選手の出入りが激しくなっている。クラブの象徴だったフランチェスコ・トッティもチームを離れており、精神的な面でも来季はやや心配だ。果たしてローマは今夏の補強で来季ユヴェントスを止めることができるのだろうか。サポーターの中にはクラブを信頼できない者も多くなっているようだ。

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