あのブラジル戦が最後…… ”世界のヒデ”、29歳での引退にAFC「引退が早すぎた選手」

今では多方面で活躍

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元日本代表の中田英寿 photo/Getty Images

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サッカー選手は他のスポーツと比較してもあまり長く現役生活を続けられる競技ではない。トップレベルを維持できる期間も短く、30代前半で引退する選手も少なくない。しかし、その中でも元日本代表MF中田英寿の引退は早すぎた。

今回AFC公式サイトは「アジア人選手の中で引退が早すぎた選手」を特集しているが、その主役はやはり中田だ。中田は日本サッカー界を引っ張る存在だったが、2006ドイツワールドカップのグループステージ最終戦でブラジル代表に1-4で敗れたのを最後に現役を引退。当時の年齢は29歳で、まだまだプレイを続けることはできたはずだ。

同サイトは「今から11年前、アジアで最も有名な選手の1人が29歳でスパイクを脱いだ」と当時を振り返っており、あまりに引退が早すぎた選手として記憶されているようだ。中田は世界トップレベルのリーグだったイタリア・セリエAでプレイし、ローマではスクデット獲得も経験。その後もパルマ、イングランドではボルトンでもプレイするなど、日本だけでなくアジア人選手の価値を世界に示してくれた存在だ。
もう少し現役を続けて欲しかったと考えているサッカーファンも多いはずだが、中田の場合は様々な方面で特殊な才能があった。同サイトも「その後はファッションなど他分野にスポットを当てている」と伝えており、日本酒ビジネスなど様々な分野で活躍の幅を広げている。サッカー以外でも中田ならではのビジョンがあったのだろう。

ただし、引退が早くとも中田が偉大な選手だったことに変わりはない。同サイトは「これからも中田は常にアジアサッカーの第一人者と見られるだろう」と伝えており、アジアサッカー界を新たなステージへと引き上げてくれたのは間違いない。中田の引退から11年経ち、今では日本人選手も若い段階で欧州へ羽ばたくことが普通になってきた。こうした世界に挑戦できる環境が整っていることにも、中田が大きく影響しているのだろう。

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