レアル、まだMFを獲得する必要あるか!? U-21欧州選手権MVPでもクロース、モドリッチ超えは無理

若き才能を潰す危険性も

レアル・ベティスでプレイするセバージョス photo/Getty Images

今夏ポーランドでおこなわれたU-21欧州選手権でも見事なパフォーマンスを披露していたレアル・ベティス所属のスペイン代表MFダニ・セバージョス(20)がレアル・マドリード加入に近づいている。スペイン『as』はセバージョスがマドリー行きを望んでいると伝えており、レアル側もセバージョス獲得に本腰を入れているようだ。

しかし、冷静に考えてみてほしい。今のレアルに発展途上中のMFは必要なのだろうか。現在のレアルの中盤ではトニ・クロース、ルカ・モドリッチ、カゼミーロの3枚が抜群の働きを見せており、世界中を探してもこの3人の牙城を崩せる選手はなかなか見当たらない。さらにベンチにはイスコ、マテオ・コバチッチ、セバージョスと同じU-21スペイン代表でプレイしたマルコ・アセンシオ、レンタル先のアラベスから復帰したマルコス・ジョレンテと、優秀なMFが溢れ返っている。

セバージョスが特別な才能を持った選手と言っても、さすがに来季いきなりポジションを掴むのは不可能だろう。さらに同メディアによればセバージョスはレンタル移籍で武者修行する案を嫌がっているようで、レアルに移籍する場合はそのまま留まりたい考えだという。

これについて米『ESPN』は、「現時点でセバージョスは必要か?」と伝えており、20歳のMFが欧州王者の一員になることに疑問を抱いている。同メディアは「現実的にはセバージョスの居場所は今のレアルにはない。少なくとも数シーズンはポジションを勝ち取れないだろう。セバージョスを獲得すればバルセロナに向かう可能性を潰すことができるが、この年代の選手をベンチに置いておくことが正しいアプローチとは思えない」と付け加えており、成長段階にある今の年齢でベンチに座っているのは非常にもったいない。

セバージョスは将来スペインのA代表でも主力としてプレイするだけの技術を持っており、ブレイクし始めた今の時期は重要だ。レアル、バルサのようなクラブに所属することは1つの夢だろうが、最悪の場合は若き才能を潰してしまうことになるかもしれない。

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