それでも勝つのは鹿島 支配率”3割”切ってもセビージャ撃破にスペイン紙「守備が大破した」

セビージャを撃破した鹿島 photo/Getty Images

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セビージャを2-0で撃破

昨年12月のクラブワールドカップでレアル・マドリード相手に善戦した鹿島アントラーズが、先日セレッソ大阪を3-1と一蹴していたセビージャを2-0で撃破した。今夏セビージャに移籍したFWノリートはプレシーズン中であることを強調していたが、それでもアジアのチーム相手の敗戦に言い訳はできないだろう。

この試合もセビージャはボールを支配しており、ポゼッション率は70%を超えていた。これは先日のセレッソ大阪戦も同じで、セビージャは鹿島相手にも試合を支配していた。パスの本数も3倍近く差がついていたが、それでもセビージャはチャンスを活かせなかった。ここに鹿島独特の強さがあるのだろう。GKの曽ヶ端がギリギリのところで守ってくれていたのも事実だが、DF陣も体を張って守っていた。これはレアル戦でも見られた光景だ。

後半はセビージャの足が止まり始めたこともあり、鹿島が攻め込むシーンも増えた。鹿島のシュート数は6本と少なかったが、限られたチャンスを確実に活かして2点のリードを手にした。スペイン『Mundo Deportivo』は「後半の日本人は別の姿に。セビージャの守備は鹿島の前に大破した」と伝えており、『ABC desevilla』は「ゲームの多くでボールを保持しながら、多くのチャンスを無駄にして欠点の守備から敗北した。サンパオリの昨季と同じ問題を露呈した」と伝えており、ボールを支配しながらの敗戦に落胆している。
欧州のオフシーズンを活かしておこなわれたJリーグワールドチャレンジでは、前述したセレッソに加えて浦和レッズもドルトムントに2-3で敗れている。それでもクラブワールドカップで欧州王者レアル相手に互角の戦いを演じた鹿島なら……との期待もあったが、見事その期待に応えてくれた。プレシーズンマッチとはいえ、Jリーグにとって非常に大きな1勝となったはずだ。

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