浦和、ペトロヴィッチ監督を解任 今季3度目の連敗で荒療治

冷静さを欠いた采配も見受けられたペトロヴィッチ監督 photo/Getty Images

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守備を改善できず

明治安田生命J1リーグに所属する浦和レッズは30日、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の解任を発表した。なお、杉浦大輔コーチとの契約も解除したほか、堀孝史コーチが後任監督として就任したことが併せて報じられている。

同クラブの淵田敬三代表取締役はクラブ公式ホームページのコメントで、同監督の解任に至った経緯を説明している。

「ペトロヴィッチ監督は残留争いをした2011年シーズンの直後に就任し、低迷したチームを攻撃的で魅力あるチームに変えてくれました。リーグ戦での継続した優勝争い、9年ぶりとなったYBCルヴァンカップ優勝、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)4回の出場、そしてクラブ経営の安定化にも貢献してくれました。しかし、4月30日以降のリーグ戦12試合で3勝1分8敗と苦しい状況が続き、ここ数試合の内容や結果を見てもはっきりとした改善の兆しが見られませんでした。苦渋の決断となりましたが、目指していたものと乖離した状況を改善するべく、契約解除に至ったしだいです。ただ、この5年半で歩んだ方向性は決して間違っていなかったと考えています。トップチームを指導してきた堀孝史コーチに就任して頂くことで、今まで取り組んできた攻撃的なサッカーを継続しつつ、リーグ戦での上位進出、ACL、ルヴァンカップなどのタイトルを狙って戦っていければと考えております」(コメントより一部抜粋)
今季のリーグ戦20試合消化時点で36失点と、脆弱な守備が災いして3度の連敗を喫した浦和。ショートパスを多用した分厚い攻撃を披露する一方で、不用意なボールロストからカウンターを浴びる悪癖を改善できなかったことが、今回の大不振に繋がったと言える。また、同リーグ第19節の北海道コンサドーレ札幌戦(29日)では槙野智章の退場で10人となった後半開始前に3人の交代枠を使い切り、直後に那須大亮が負傷でピッチを退いて9人での戦いを強いられるなど、同監督の賭けも奏功せずに現体制の終焉を迎えた。シーズン途中の難局を託された堀新監督だが、早急に攻守のバランスを整え、成績の安定に繋げることができるだろうか。

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