ドルトムントが最高のスタートを切る 1G1Aで“18歳MF”が新エースに名乗り

1G1Aの活躍を見せたプリシッチ photo/Getty Images

デンベレが移籍問題で揺れていることもあり……

日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは19日、ブンデスリーガの開幕戦でヴォルフスブルクと対戦した。

先日行われたDFBポカール1回戦で約2ヶ月ぶりに公式戦のピッチに立ち、ケガからの復帰を果たした香川。2017-18シーズンの開幕戦はベンチスタートとなった。スタメンには、エースストライカーのピエール・オバメヤンや復活を目指すマリオ・ゲッツェらが起用されている。さらに、マルセル・シュメルツァーら主力DFの何名かが負傷離脱しているため、今夏加入したフランス期待の18歳DFダン・アクセル・ザガドゥも先発に名を連ねた。

試合は、序盤から積極的に攻撃を仕掛け、優位に進めるドルトムント。すると22分、カウンターからロングフィードを受けたオバメヤンがゲッツェへボールを落とす。これをエリア右手前に走りこんだクリスティアン・プリシッチへ展開すると、エリア侵入と同時に右足を振り向く。これが左サイドネットに突き刺さり、ドルトムントが先制した。

これでさらに勢いに乗ったドルトムントは5分後の27分、追撃に成功する。ヴォルフスブルクDFがクリアしきれなかったボールをゲッツェが拾うと、ゴンサロ・カストロへつなぎ、左サイドの高い位置でボールをキープ。そして、DFの間に走りこんだマルク・バルトラへスルーパスを入れると、エリア左から思い切ってゴールを狙う。綺麗な弧を描いたシュートは、GKに触れられないまま右サイドネットに吸い込まれ、ドルトムントがリードを2点に広げてハーフタイムを迎えている。

後半に入っても手を緩めないドルトムント。エースにも待望のゴールが生まれる。60分、右サイドでドリブルを仕掛けたプリシッチがグラウンダーの鋭いクロスを入れる。これをファーサイドへ走りこんだオバメヤンが滑り込みながら足で合わせ、ゴールネットを揺らした。

その後、危なげない試合運びでこの3点をきっちり守りきったドルトムントが、3-0でヴォルフスブルクを撃破。開幕戦白星で最高のスタートを切った。なお、香川は86分からプレイしている。

この一戦で1ゴール1アシストの大活躍を見せた18歳のプリシッチ。加入2年目で活躍が期待されたウスマン・デンベレが移籍問題で揺れているため、プリシッチが今季の新エースに名乗りをあげるかもしれない。

[スコア]
ヴォルフスブルク 0-3 ドルトムント

[得点者]
ドルトムント:プリシッチ(22)、バルトラ(27)、オバメヤン(60)

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