武藤VS浅野の日本人対決実現  シュツットガルトがセットプレイから得点で勝ち点3獲得

マインツの武藤 photo/Getty Images

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武藤は惜しいシュート放つも不発

26日にブンデスリーガ第2節が行われ、日本代表FW浅野拓磨の所属するシュツットガルトと武藤嘉紀の所属するマインツが対戦した。武藤は今節も最前線で先発したものの、浅野はベンチスタート。シュツットガルトはヨシップ・ブレカロ、新加入のチャドラック・アコロ、そして昨季もチームを引っ張った大型ストライカーのシモン・テロッデの3トップで臨んでいる。

どちらもそれほどチャンスは多くなかったが、カウンターにはスピードがあった。マインツは最前線の武藤が攻守に走り回り、ボールを奪うとチームの攻撃も一気にスピードアップ。しかしカウンター以外で可能性を感じさせる攻撃は少なく、攻撃の質には不安が残る。一方のシュツットガルトは新加入のアコロがカウンターから何度かチャンスを作っており、1部でも通用することを証明。同じポジションの浅野にとっては厄介なライバルとなるかもしれない。

試合が動いたのは53分、シュツットガルトがコーナーキックのチャンスを得ると、DFのバドシュトゥバーが頭で押し込んで先制。マインツは前節も昇格組のハノーファーに0-1で敗れていたが、それに続いて昇格組のシュツットガルトにまで先制されてしまった。
そのシュツットガルトは、63分にブレカロに代えて浅野を投入。浅野はウイングの位置に入ると、定位置確保へ猛アピール。65分には左サイドからシザースを交えた巧みな足技で中央にカットインし、ミドルシュート。さらに67分にはカウンターからお得意のスピードでゴール前まで走り、途中出場からスピードスターぶりを発揮する。72分には左サイドを抜け出して中にクロスを送るも、テロッデには合わず。浅野のパスを出すタイミングが少し遅れてしまったが、スムーズにパスを出せれば浅野にアシストがついたかもしれない。

試合は80分にシュツットガルトのテロッデがペナルティエリア内で相手GKと接触して倒れ、今季から本格導入されたVARの結果シュツットガルトにPKが与えられた。しかしテロッデがこれをポストに当ててしまい、シュツットガルトは追加点のチャンスを逃してしまう。

終盤には武藤が惜しいシュートを放つシーンもあったが、これはGKに弾かれてしまう。試合はそのまま1-0でシュツットガルトが勝利し、マインツは開幕から連敗となってしまった。一方のシュツットガルトは1部復帰後初の勝利を記録し、ひとまず自信になったはず。浅野も途中出場ながら印象的なパフォーマンスを披露し、手応えを掴んだことだろう。

[メンバー]

シュツットガルト:ツィーラー、バウムガリトル、バドシュトゥバー、カミンスキー、アオゴ、ゲントナー、マンガラ、パヴァード、ブレカロ(→浅野 63)、アコロ(→オズカン 72)、テロッデ

マインツ:アドラー、ドナーティ、ベル、ディアロ、プロジンスキ、ラッツァ、フライ(→ブラシス 81)、アレクサンドル・マキシム(→ケナン 71)、クアイソン、ウツトゥナリ(→フィッシャー 66)、武藤嘉紀

[スコア]

シュツットガルト 1-0 マインツ

[得点者]

シュツットガルト:バドシュトゥバー(53)

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