ネイマール退団、迷走する補強に英紙もバッサリ 「バルサ、残念な夏」

バルサにとっては厳しい夏 photo/Getty Images

チームの仕上がりには疑問も

今夏のバルセロナは迷走していたとの印象が強い。パリ・サンジェルマンにFWネイマールを引き抜かれたこともそうだが、今のところチームが強化されたとは言い難い状況だ。まだ市場は終わっていないが、英『FourFourTwo』は「バルサ、残念な夏」と題して今夏の動きを振り返っている。

目立ったのは、獲得すると噂に挙がった選手たちを取り逃がしたケースだ。まず今夏のターゲットに挙がったのがPSGのMFマルコ・ヴェッラッティで、シャビ・エルナンデスの後継者候補としてリストアップされていた。一時はヴェッラッティも移籍に前向きと言われたが、結局これは実現していない。もう1人噂されたニースのジャン・ミカエル・セリも獲得を取りやめたと言われており、シャビの後継者問題は未だに解決していないままだ。

その他にはテオ・エルナンデス、ダニ・セバージョスの2人をレアル・マドリードと争ったものの、2人ともレアルに奪われている。特にセバージョスはテクニックもあり、少し同じスペイン人MFのアンドレス・イニエスタを思わせるところがあるとも言われている。イニエスタが33歳になっていることを考えるとセバージョスは魅力的なタレントだった。獲得を逃したこともそうだが、そんな有望株をレアルに奪われてしまったのは痛い。

そして結局バルセロナが中盤の補強に選んだのはパウリーニョで、タイプはヴェッラッティやセバージョスと大きく異なる。同メディアも「他に選択肢があったのではないか」と取り上げており、果たして4000万ユーロを支払う価値があったのかは疑わしいところだろう。

さらにピッチ内のことに目を向けると、この夏はスーペル・コパでレアルに2戦合計1-5と完敗を喫してしまった。チームの仕上がり具合に大きな差があったのは明白で、こちらもショックが大きい。

ネイマールの後継者にドルトムントからウスマン・デンベレを獲得できたのは良いニュースと言えるが、今夏のバルセロナは全体的に残念なニュースの方が多かった印象だ。同メディアはこの夏を残念なものと表現したが、今季のバルセロナはリーグ戦とチャンピオンズリーグでどのような結果を出すのか。

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