ザックJAPANとは”真逆”の状態に FIFA公式も「ハリルホジッチはローテーションを恐れていない」

日本代表を率いるハリルホジッチ監督 photo/Getty Images

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W杯本番のスタメンを予想するのは困難

31日にオーストラリア代表を撃破してロシアワールドカップ出場を決めた試合後、日本代表の主将を務める長谷部誠が口にした「ここにいる選手も誰一人ワールドカップに出場する保証はない」との言葉は印象的だった。今の日本代表にはこれまでにないほど競争があるからだ。

FIFA公式サイトもワールドカップ出場を決めた日本を特集しているが、同サイトが注目したのは代表監督を務めるヴァイッド・ハリルホジッチの采配だ。ハリルホジッチは最終予選で苦しい戦いが続く中、多くの選手を起用してきた。今ではポジションが保証されている選手がほとんどいない状態となっており、これは4年前のザックJAPANとの大きな違いだ。

同サイトは「ハリルホジッチは2014ワールドカップでアルジェリア代表を率いていた時と同様に、ローテーションを恐れていない。このチームの得点源でもある岡崎慎司、香川真司、本田圭佑はオーストラリア戦から外れている」と伝えており、ハリルホジッチのローテーション策が今の競争を生んでいる。
実際2014ブラジルワールドカップのアルジェリア代表の戦いを振り返っても、ハリルホジッチは本番で大胆な選手起用をしている。初戦のベルギー代表戦を1-2で落とすと、第2戦の韓国代表戦ではスタメンを5人も変更。第3戦のロシア代表戦では大きな変化がなかったが、決勝トーナメント1回戦のドイツ代表戦では第3戦から5人スタメンを変更。メディ・ラセンのように大会初先発という選手もいた。

このように、ローテーション策がワールドカップ本番でも行われる可能性は十分に考えられる。アルベルト・ザッケローニが率いたザックJAPANはメンバーがほとんど固定されていることが問題視されている部分もあったが、ハリルJAPANは全く逆の状況だ。果たしてこの競争意識が本番でも良い効果を生むのだろうか。

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