グリーズマン、ムバッペらがいてなぜ…… シュート34本で1点も奪えなかったフランス代表

フランス代表のグリーズマン photo/Getty Images

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ルクセンブルク相手にスコアレスドロー

フランス代表は今や世界屈指のタレントを抱えるチームで、ワールドクラスのチームを2つか3つほど作れるくらいの選手層がある。しかもそのほとんどの選手が若く、さらなる成長が期待できる逸材ばかりだ。当然彼らは2018ロシアワールドカップで優勝候補の1つに挙げられるが、時折思わぬ取りこぼしがあることは気にかかる。

フランスは3日に欧州予選でグループA最下位のルクセンブルク代表と対戦してまさかのスコアレスドローに終わった。戦力の差を考えれば圧勝しても不思議はないが、思わぬところで勝ち点を取りこぼしてしまった。

これには英『BBC』も驚いており、フランスがルクセンブルクに勝利できなかったのは1914年以来初のことだという。しかもこの試合ではキリアム・ムバッペ、アントワーヌ・グリーズマン、ポール・ポグバ、トマ・レマルら主力もしっかり出場している。シュート数は34本に達し、ポゼッション率は76%を記録。これで1点も奪えないのだから、何とも奇妙な話だ。
気になるのはチャンスの質で、フランスは34本のシュートを放ちながら枠内に飛んだのは9本とやや寂しい。優秀な選手が前線に並んでいるものの、指揮官のディディエ・デシャンがここ数年で攻撃の質を高めることができているのかは疑問もある。

フランスがこうした取りこぼしをするのは今回の予選で2度目で、格下のベラルーシ相手にも19本のシュートを放ちながら無得点でスコアレスドローに終わった。また格下ではないが、スウェーデン代表との対戦ではGKウーゴ・ロリスのミスから試合終了間際に失点して黒星を喫するなど、クエスチョンマークがつくような試合があるのも事実だ。EURO2016決勝のポルトガル代表戦もフランスの方がチャンスも多かったが、最後までゴールを決められず0-1で敗れている。こうした部分が来年のワールドカップにどう影響するかは非常に気になるところだ。

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