最後までシャルケに愛された“うっちー” シュトゥット戦前に退団セレモニー開催

シャルケで7年間プレイした内田 photo/Getty Images

7年過ごしたシャルケと別れのとき

シャルケは6日、今夏の移籍市場で7年過ごしたチームを去ることを決断したDF内田篤人の退団セレモニーを、10日に開催するとを発表した。

2010年夏に鹿島アントラーズからシャルケへ移籍した内田は、加入初年度から公式戦43試合に出場し、チームの主力として活躍すると、2010-11シーズンのカップ戦優勝に貢献。2年目以降はケガなどで思うような出場機会を得られなかった時期もあったが、最終的にはレギュラーポジションを奪い取り、チームに欠かせない存在となっていた。

しかし、2015年3月に右ひざを負傷。同年6月に手術をおこなった影響で、1年半以上もの戦線離脱を余儀なくされた。2016年12月に行われたヨーロッパリーグのRBザルツブルク戦で途中出場し、待望の復帰を果たしたが、その後も細かいケガなどに見舞われ、昨季の出場はこの1試合のみ。出場機会を求め、かつての恩師イェンス・ケラー監督が率いるブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンへ移籍することとなった。

すでにウニオン・ベルリンの一員となっている内田だが、シャルケの公式日本語版Twitterが6日に「情報解禁」と綴った上で「今週10日(日)、シュトゥットガルト戦の試合前にうっちーの退団セレモニーが行われることが正式に決定しました」と発表。さらに「これが我々が内田篤人選手との思い出を振り返っていた理由の1つ。なので、日本時間で10日(日)の19時までみなさんが作成した画像を募集します。みなさんからの応募を楽しみにしています」と投稿した。

1年以上もの長期離脱を余儀なくされても、内田を見捨てなかったシャルケ。クラブのスポーツディレクターを務めるクリスティアン・ハイデル氏も内田の退団に際して「内田が移籍を申し出てきた。我々にとって難しい決断だったが、彼にとって大事な時期だから、彼からサッカーをするチャンスを奪いたくなかった」と述べるなど、愛情あるコメントを残していた。そして、今回の退団セレモニー開催の発表。うっちーは最後までシャルケに愛されていた。

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