7チームが上位を争う大混戦? ザッケローニ氏が激戦必至のセリエAを展望

セリエAを展望したザッケローニ監督 photo/Getty Images

混戦予想も優勝候補筆頭はやはりユーヴェか

日本代表の指揮官を務めたこともあるアルベルト・ザッケローニ氏が、今季のセリエAを展望した。

かつてACミランやインテル、ユヴェントスなどを率いた経験があるザッケローニ氏。ミラン時代の1998-99シーズンには、チームを3年ぶりのセリエA優勝へ導いている。そんな同氏が伊『TUTTOSPORT』のインタビューに応じた際、「今季は最も重要なクラブがパワーアップしている。セリエAは間違いなく、ここ数年よりも激しい戦いになるだろうね」とコメント。多くのレジェンドたちが今季のセリエAの混戦を予想しているが、ザッケローニ氏も同意見のようだ。

そして、スクデット争いを繰り広げるであろうユヴェントス、ナポリ、インテル、ミラン、ローマ、ラツィオについて、次のように触れている。

イタリアの絶対王者ユヴェントスについて「まだ優勝候補筆頭。トラブルが起きても対応できるだろうし、今季もみんながそう思っていると思う」と述べた一方で、対抗として期待されるナポリについては「上手く行っているときや気持ちが高まっているときは、チームに素晴らしい一体感が生まれる。ただ昨季見たように、困難なときは会長と監督の間に溝ができてしまう。これがチームの順位を狂わせるかもしれない」と語った。

名門復活が期待させるミラノの2クラブについては「私はインテルが大好きだ。彼らには試合の流れを変える選手がいるね。インテルは歴史のあるクラブだが、少しの不安材料もある。いくつか否定的な結果が出た際、チームが変わってしまうかもしれない。ただ、そこらへんはスパレッティが何をすべきかを理解しているだろう」と、「ミランには1つ大きなアドバンテージがある。ユヴェントスやナポリと違い、スクデットの獲得を期待されていないところだ。4位フィニッシュでもファンは満足してくれるだろう。彼らの補強はプレッシャーを高めたが、チャンピオンズリーグ圏内で十分だ」と言及している。

また、昨季2位のローマと勢いに乗るラツィオについては「ローマのディ・フランチェスコは、選手として過ごしたことで、クラブのことやファンのことをよく理解している。それは彼に多くの余裕を与えるだろう。どれだけ多くのチームがストロートマンやデ・ロッシ、ナインゴランを狙っていたことか。彼らは試合を変えられる選手だ」、「ラツィオのディフェンス面にはいくつか不安があるが、非常に信頼できる中盤を持っている。ミリンコビッチ・サビッチは特別な選手で、私なら今夏の移籍市場でファーストチョイスにしていただろう。正直に言うと、レアル・マドリードにだっていける選手だと思っているよ」と話し、キーマンとなりそうな選手を具体的に出している。

さらに「トリノはトップ4で終えることができるチームだと思う。友人のミハイロビッチにはあまりプレッシャーをかけたくないが、年々成長してきている。誰もが望むCFベロッティを抱え、ニアングのような経験が豊富で興味深い選手も獲得したしね」とコメント。トリノの躍進に期待を寄せた。

はたして、近年稀に見る混戦が予想されるセリエAはどのクラブが制するのだろうか。ユヴェントスの連覇を止めるクラブは現れるのだろうか。

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