レスター地元紙もたった1試合で”岡崎ロス”嘆く 「チェルシー戦でオカザキがスタートから出ていれば……」

レスターの岡崎慎司 photo/Getty Images

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イヘアナチョが加入しても変わらず

どれだけレスター・シティが良いFWを獲得しようとも、彼らは日本代表FW岡崎慎司の重要性を忘れることができない。昨夏はイスラム・スリマニ、今夏はケレチ・イヘアナチョとクラブレコードの資金をFWに投じているのだが、岡崎をベンチに下げてしまうと問題が生じるのだ。それは今のレスターのシステム上避けようのない問題でもある。

今回地元紙『Leicester Mercury』は岡崎、そして新加入のイヘアナチョについて特集しているが、ここでも岡崎の重要性が伝えられている。岡崎は前節のチェルシー戦に出場しなかったが、これは代表戦明けであることが関係している。岡崎はアジアへ移動しているため、その移動距離はかなりのものだ。替わりにレスターはスリマニをジェイミー・バーディの相棒でスタートさせたが、同メディアはここで岡崎ロスを実感したと伝えている。

「スリマニはバーディの後方ではなく、隣でスタートした。しかし指揮官シェイクスピアはチェルシーに中盤を支配される中で、マッティー・ジェイムズとエンディディの前にもう1人選手が必要だった。そのためアンディ・キングが後半から出場しなければならなかった。オカザキがスタートから出場していれば、彼はそれをしてくれただろう」
この試合でシェイクスピアは後半からジェイムズ、エンディディ、キングの3センターに変更しており、強豪と対戦する際には中盤を厚くする必要がある。岡崎はFW登録ながらその仕事をこなしてくれる選手で、それこそレスター加入以降岡崎が重宝されている理由だ。

また同メディアは期待されているイヘアナチョについて、「シェイクスピアが4-4-2のシステムに固執するならば、イヘアナチョは少しポジションを下げて岡崎の役割をしなければならないだろう」と伝えており、バーディとイヘアナチョを単純に並べるだけのシステムでは今の[4-4-2]は機能しないとの見方を示している。

そこで提案されたのがシステムチェンジだ。もしイヘアナチョとバーディを同時起用したいのであれば、岡崎も同時にスタメンで出場できるシステムを採用する必要があるとの見方だ。同メディアは「もしシェイクスピアが3-4-1-2のシステムを選べば、バーディとイヘアナチョの背後に岡崎、マフレズ、イボーラを配置できる。イヘアナチョは4-3-3、4-2-3-1でもプレイ可能だが、その場合はマフレズかオルブライトンが犠牲になるだろう」と伝えている。

もはや岡崎をベンチに下げてしまえば問題が起こることは明白になっており、今のレスターの構造上では岡崎が絶対欠かせない選手になっている。サポーターがイヘアナチョの得点力に期待するのも分かるが、バランスを考慮するならばバーディと岡崎のコンビを上回る組み合わせはそうそう見当たらないだろう。

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