[UCL]リヴァプール、十八番のハイプレスでセビージャを圧倒 3季ぶりの本選で証明した高いポテンシャル

思い切りの良いミドルシュートで得点を挙げたサラー photo/Getty Images

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試合の終わらせ方に課題を残す

13日にUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第1節が行われ、リヴァプールがセビージャと対戦した。

最前線にフィルミーノを置き、2列目にマネ、ワイナルドゥム、E・チャン、サラーを並べる[4-1-4-1]に近い布陣でハイプレスを敢行したリヴァプール。相手のビルドアップの起点であるエンゾンジやバネガにプレッシャーをかける策が奏功し、序盤から主導権を握った。

ポジティブな雰囲気で試合を進めていたリヴァプールだが、一瞬の隙をセビージャに突かれる。5分、コレアとのパス交換で左サイドを駆け抜けたエスクデロがクロスを入れると、リヴァプールのDFロブレンがこのボールをクリアミス。ベン・イェデルがクロスに反応し、セビージャが先制点を挙げた。
悔やまれる失点を喫したリヴァプールは、パレハ(CB)とメルカド(右SB)の間のスペースを徹底的に突いてチャンスを窺う。この策が奏功したのが21分。ヘンダーソンとのパス交換で敵陣ペナルティエリアに侵入したモレノがラストパスを送り、フィルミーノが冷静に押し込んだ。さらに37分にはサラーが敵陣深くでエンゾンジにプレスをかけ、ボールを奪取。直後に放たれたサラーのシュートは相手DFケアーの足に当たってコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。

攻撃の手を緩めないリヴァプールは42分に相手DFパレハの反則(ペナルティエリア内でのハンド、もしくはマネに対するファウル)でPKを獲得する。しかし、フィルミーノのキックは右ポストに当たり、追加点を奪えず。結局このワンプレイが試合の結果に大きな影響を与えることになる。

後半も持ち前のハイプレスを継続したいリヴァプールだが、疲労からか少しずつ全体の重心が下がり、攻撃もミドルシュート中心の単発的なものが目立つようになる。

そして迎えた72分。途中出場のムリエルがバイタルエリアでパスを受けると、後方から走り込んできたコレアにラストパス。GKカリウスとの1対1を制し、セビージャが少ないチャンスをモノにした。

同点に追いつかれたリヴァプールのクロップ監督は76分にバルセロナへの移籍騒動で揺れたコウチーニョを投入。その後もスタリッジやチェンバレンを投入して局面打開を図るが、勝ち越し点を奪うには至らず。試合は2-2のまま終了。リヴァプールは試合全体を通じたペース配分やリードを奪った後の守備に課題を残したものの、クロップ監督直伝のハイプレスを武器に終始セビージャを圧倒。3季ぶりの出場となった本選でまずまずのスタートを切った。

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