バイエルン、ファン・ハールに緊急登板を要請へ

欧州屈指の戦術家として知られるファン・ハール氏 photo/Getty Images

2009-2010シーズンにドイツ国内2冠達成

今季のブンデスリーガ第7節終了時点で、4勝2分1敗の2位につけているバイエルン・ミュンヘン。直近の同リーグ2試合連続で2点のリードをふいにしたほか、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第2節(パリ・サンジェルマン戦)での完敗後にカルロ・アンチェロッティ監督が解任の憂き目に遭うなど、不振に喘いでいる。

トーマス・トゥへル氏(前ドルトムント)の就任が各メディアで有力視されるなか、同クラブがルイ・ファン・ハール氏(前マンチェスター・ユナイテッド)の招聘を検討していることが、独『FOCUS』で明らかに。同メディアによると、かねてよりユリアン・ナーゲルスマン監督(現ホッフェンハイム)を新監督の第1候補に据えている同クラブの首脳陣が、今季中の同監督の引き抜きを断念。引き続き来夏の同監督の招聘を目指す一方で、ファン・ハール氏に今季終了までの緊急登板を要請しているという見解が併せて示された。

2009-2010シーズンに同クラブを国内2冠に導いたほか、同シーズンのUEFAチャンピオンズリーグで決勝進出を果たすなど、実績は申し分ないファン・ハール氏。強烈な個性の持ち主であるが故にスター選手と衝突するケースも散見されるものの、就任した先々のクラブに確固たる戦術や厳格な規律を植え付け、数多くのタイトルを獲得した事実は今もなお語り継がれている。攻守両面において弛みきった同クラブを建て直すにはうってつけとも言える指揮官だが、引き続き続報を待ちたいところだ。

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