A・サンチェス、意地の勝ち越し弾 チリがエクアドル撃破で南米予選3位浮上

得点を喜ぶチリの選手たち photo/Getty Images

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一時は引き分けかと思われたが

アルゼンチン、チリが苦戦するなど大混戦となっている2018ロシアワールドカップ・南米予選。第17節開始前の時点で勝ち点23で6位のチリは、同20で8位のエクアドルとホームで対戦した。

チリは開始前の時点ではプレーオフにも出場できない位置にいたため、なんとしてもエクアドルには勝利しなければならない。チリのサポーターも異様な雰囲気で応援していたが、まずは22分に歓喜の瞬間が訪れる。

チリがサンチェスを中心に左サイドを崩すと、折り返しに合わせたのは点取り屋エドゥアルド・バルガス。チリが幸先よく先制する。しかし、ここから試合を決めきれないのが今のチリだ。その後もチャンスは作るものの、なかなか追加点が奪えない。
すると84分に悲劇が起こる。単純なロングボールから相手に抜け出されると、エクアドルは右サイドでボールをキープしたところから中へグラウンダーのクロス。これにチリ守備陣が寄せきれず、走り込んできたレナト・イバーラに蹴り込まれて同点に。ホームで勝ち点3を逃す悪夢も脳裏をよぎった。

ところがその直後、エクアドルは自陣でボールをロストしたところからビダルが強烈なシュート。そのこぼれ球をサンチェスが押し込んでチリが再び勝ち越し。2-1で何とか勝ち点3を手にした。

これで順位表は大きく変化。同時刻に行われていた勝ち点24の5位アルゼンチンと4位ペルーの試合がスコアレスドロー、さらに勝ち点26で3位だったコロンビアがパラグアイにまさかの敗北を喫したため、チリは勝ち点を26に伸ばして一気に3位へ浮上した。

ただし、チリは最終節でブラジルとアウェイで戦うことになっている。ブラジルは混戦の南米予選で唯一安定した戦いを見せているチームで、チリにとって難しいゲームになるはず。結果次第では再び順位が落ちることも考えられるため、油断はできない状況だ。

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