ピルロ、今年限りで現役引退へ「50歳までプレイすることは不可能」

世界最高峰の司令塔として名を刻んだピルロ photo/Getty Images

2006年にW杯優勝を経験

ニューヨーク・シティに所属するMFアンドレア・ピルロ(38歳/元イタリア代表)が、12月31日の契約満了をもって現役を引退する意向を明らかにした。

同選手は伊『La Gazzetta dello Sport』が行ったインタビューのなかで、現在の心境を吐露。契約満了後の去就を問う記者の質問に対し、心身ともに限界である旨を明かした。

「最近は毎日フィジカル面での問題を抱えていて、自分が望むプレイや練習ができなくなった。引退の瞬間がおとずれたと感じたし、もはや50歳まで現役を続けることは不可能さ。12月にはイタリアに戻りたいと思っているけれど、今後についてはゆっくり考えるよ」

長短を織り交ぜた正確なパスやプレースキックで幾度となくゴールを演出し、長きにわたり世界最高峰のゲームメイカーとして君臨したピルロ。ミラン及びユヴェントス在籍時に計6度のセリエA優勝や2度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇を経験したほか、2006年にはイタリア代表のドイツW杯優勝に大きく貢献するなど、同国屈指の司令塔としてサッカー史に名を刻んだ。2015年より戦いの場をアメリカに移してレギュラーの座を守り抜いた同選手だが、2017年シーズンは度重なる膝の負傷により出場機会が激減。現行契約の満了が迫るなか、前述の決定に至っている。

栄光に彩られた選手キャリアに終止符を打つことを決断した同選手だが、今季の残り試合でのプレイぶりや今後の動向に注目したい。

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