アトレティコの堅守は崩壊 いつから単純なクロスに対応できなくなったのか

アトレティコの堅守はどこへ photo/Getty Images

スペイン紙が指摘

アトレティコ・マドリードはいつからこんな脆い守備になってしまったのだろうか。ディエゴ・シメオネの下で堅い守備を軸としたサッカーを展開していたはずのチームにスペイン『MARCA』は落胆しているようだ。

その理由はクロスからの失点の多さだ。今季のアトレティコの戦いを振り返ってみると、開幕節のジローナ戦では左サイドからの単純なクロスをストゥアーニに頭で合わせられ、失点。続くラス・パルマス戦でもクロスからカレリにヘディングシュートを決められている。

このパターンはそれからも続き、チャンピオンズリーグのチェルシー戦ではアザールのクロスからモラタがヘディングで得点、アスレティック・ビルバオ戦では左サイドのクロスから元チームメイトであるラウール・ガルシアに左足ボレーシュートを決められた。さらに今節のバルセロナ戦では右サイドのクロスからルイス・スアレスにヘディングシュートを決められている。

アトレティコといえばディエゴ・ゴディンを中心に空中戦に滅法強いセンターバックが揃っているチームで、単純にサイドから放り込まれただけでは失点しなかった。それこそがアトレティコの強みだったはずだ。ところが今季は単純なクロスボールから失点するケースが多く、同メディアは堅守で知られるアトレティコがクロスの対応に手を焼いていることに驚いている。

気になるのはDF陣の年齢で、右サイドバックのファンフラン(32)、フィリペ・ルイス(32)、ゴディン(31)とチームを支えてきた選手たちがベテランの域に入っている。同メディアはファンフランの1対1の対応、ゴディンのジャンプ力など身体的な部分で衰えている部分があるのではないかと分析しており、少々不安な状態だ。

アトレティコがリーグ制覇を達成した2013-14シーズンは、クロスボールにヘディングで合わせられた形から失点したケースはたったの4度しかない。それを考えると今季の出来はかなり悪い。アトレティコの堅い最終ラインに年齢というヒビが入り始めているようだ。

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