本田の元ライバル、これまでのキャリアを反省 “辛かったミラン時代”を乗り越え再起誓う 

今年1月にジェノアへ加入したターラブト photo/Getty Images

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問題視されていた「減量」にも成功

かつてACミランで日本代表FW本田圭佑ともポジションを争った元モロッコ代表MFアデル・ターラブトが再起を誓っている。

2014年1月にプレミアリーグのQPRからセリエAのミランへレンタル移籍したターラブト。自身初のイタリアでは、半年間で16試合に出場し、高いキープ力とドリブルを武器に4ゴール2アシストを記録する活躍を見せた。そのため、夏にミランが買い取りオプションを行使するかと思われたが、オフシーズンの「激太り」が報じられるなど、だらしない私生活などが目立ち、ミラン加入が白紙にとなったとされる。その後、復帰したQPRや2015年夏に加入したベンフィカでは、ほとんど出場機会すら与えてもらえず、苦しいシーズンを送っていた。

しかし、こういった状況の中で一筋の光が。今年1月、ジェノアへ1年半のレンタルで加入することが決まり、セリエAに復帰することとなった。昨季はケガに苦しみ、わずかリーグ戦6試合の出場となってしまったが、3アシストを記録するなど少ない時間の中で存在感を発揮。今季も第9節終了時点で8試合に出場しており、第8節カリアリ戦では1ゴール1アシストの活躍を見せている。そして、第9節の古巣ミラン戦でもフル出場を果たした。
そんなターラブトが伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューに応じ、ミラン時代を回想。次のように述べている。

「僕はミランでうまくやれていたし、正式契約を結ぶ最終段階に達していたんだ。しかし、インザーギがチームに到着すると、僕は他の選択肢を選ばなければならなくなった。カカーのようなスター選手と一緒にチャンピオンズリーグでプレイした後、QPRへ戻ることになったのは本当に辛かったよ。この経験が僕のメンタルを破壊した」

さらに、ターラブトは自身のキャリアも振り返った。

「僕はプロとしてのキャリアをスタートさせた後、才能に頼るだけの選手だった。そのため、ハードワークやチームのためのプレイもしなかった。我が道を進みたかったんだ。でもサッカーは集団スポーツ。今はきっちりと認識しているよ。完璧な選手であったとしても、自分を犠牲にしなければならないってことをね」

その上で、今後の飛躍を誓っている。

「僕はどの点が悪かったのかを理解している。リセットボタンを押して、もう一度やり直すつもりさ。ジェノアへ来たとき、僕は体型に問題を抱えていたが、11キロの減量に成功した。サッカー愛も再発見することができたんだ。今はこのスポーツに夢中で、たくさんの試合も見ているよ。僕のアイドルはジダンだったが、今僕はゴールに近い位置でプレイしている。僕の絶頂期を取り戻すことは決してできないが、新たな形でジェノアの勝利に貢献したい」

はたして、ターラブトはジェノアで再び輝きを放つことができるのだろうか。

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