バルセロナに行かなくて正解だった? コロンビア代表DFの決断「バルサでは控えになる」

トッテナムでプレイするD・サンチェス photo/Getty Images

プレイタイムの確保が成長には不可欠

今夏は補強に動くのが遅いと何度か指摘を受けていたトッテナムだが、最終的に獲得した選手たちはしっかりとチームに貢献してくれている。中でも注目すべきはアヤックスから引き抜いたコロンビア代表DFダビンソン・サンチェス(22)だ。

サンチェスはここまでトッテナム加入以降11試合に先発出場しているが、サンチェスが先発した試合は1度も負けていない。勝率は81%となっており、ここまでサンチェスの獲得はヒットと考えていいだろう。22歳と若いことも魅力で、指揮官マウリシオ・ポチェッティーノの作り上げた若手軍団にもフィットしている。

サンチェスにとって大きかったのは、デビューしたコロンビアのアトレティコ・ナシオナルから1度アヤックスに移籍したことだ。サンチェスにはバルセロナも強い興味を示しており、チャンピオンズリーグ制覇まで狙えるバルセロナ行きに心が動いても不思議はない。しかしサンチェスはここで冷静だった。1度当時アトレティコ・ナシオナルを指揮していたファン・カルロス・オソリオに相談したのだ。

スペイン『MARCA』によると、オソリオは今後の成長を考えてアヤックスの方を勧めたようで、最終的にサンチェスはアヤックスで1シーズン過ごす決断を下した。オソリオが当時を振り返っている。

「彼が電話してきたのを覚えている。自身に興味を抱いているアヤックスとバルセロナ、どちらに行くべきか?とね。私は彼にとって最善なのはプレイすることだと思っていた。恐らくバルセロナではプレイタイムが確保できず控えになるだろう。そして彼はオランダ行きを決意した。彼はアヤックスで非常に良いシーズンを過ごし、そこでトッテナムが動いたね」

確かにバルセロナならポジション奪取は簡単ではなかっただろう。アヤックスの方が成長しやすい環境だったのは間違いない。トッテナムも若手育成に定評があるうえに自身もDFだったポチェッティーノが指揮しているだけに、成長するにはうってつけの環境だ。サンチェスの才能があったのも確かだが、成長しやすいクラブへ移籍していることも成長を助けるポイントになっているのかもしれない。

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