バイエルン以外のブンデス勢が酷い成績 独メディアは”1強状態”すぎることを問題視

CLで結果出せなかったドルトムント photo/Getty Images

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欧州カップ戦で結果を残せず

カルロ・アンチェロッティに代わってユップ・ハインケスがバイエルンの指揮官に就任して以降、チームは本来の安定感を取り戻して白星を重ねている。先日はチャンピオンズリーグでパリ・サンジェルマンを3-1と撃破し、ドイツ王者の状態は明らかに良くなってきている。

しかし、バイエルンの復調を除けばブンデスリーガ勢に良い話題はない。チャンピオンズリーグではライプツィヒ、ドルトムントがグループステージで姿を消し、ヨーロッパリーグではホッフェンハイム、ケルン、ヘルタ・ベルリンも敗退。ドルトムントとライプツィヒはヨーロッパリーグに回ることになったが、何とも苦い結果となってしまった。

この現状を独『Deutsche Welle』も問題視している。ドイツ国内ではバイエルンが事実上の1強状態で、他クラブは王者のペースについていくことができない。加えて欧州カップ戦でも結果を出せないとなると、ブンデスリーガにとって大きな問題だ。同メディアはドイツの若手選手たちがタイトルを獲得するためにはバイエルンに行くしかないと考えるようになるのではと危惧しており、国内リーグの競争力低下を懸念している。ただでさえ近年はライバルのドルトムントからバイエルンに主力選手が流れているため、バイエルン以外のクラブに魅力がないとドイツの子供たちが考えても不思議はない。
今季チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに出場したブンデスリーガのチームは、計40試合をこなして11勝しか挙げられなかった。バイエルンを除けば34戦6勝だ。あまりにも酷い成績で、バイエルン以外は大失敗に終わってしまった。

一方で今季はヨーロッパリーグの舞台でフランス勢が奮闘しており、ニース、マルセイユ、リヨンの3クラブが決勝トーナメントに進んでいる。同メディアはUEFAカントリーランキングのことも心配しており、フランス勢の躍進も気になるところ。

バイエルンの1強状態を避けるべくリーグ全体で何かを変えていく必要があり、より魅力的な環境を整えなければドイツサッカー界の成長を妨げるものとなるだろう。

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