メッシはクラシコでほとんど歩いていた!? 1.15%のスプリントで違いを生み出す天才の凄さ

クラシコでチームを勝利に導いたメッシ photo/Getty Images

マークを逆手に取る動き

先日のレアル・マドリードとバルセロナのクラシコでは、レアルの指揮官ジネディーヌ・ジダンがマテオ・コバチッチをリオネル・メッシのマンマークにつける戦術プランを採用した。メッシが最前線まで位置を上げてもコバチッチはメッシから離れず、最終ラインまで下がってメッシを見ている時間帯もあった。

その中でもメッシは機を見てチャンスメイクをしていたが、驚きなのはメッシの走行パターンだ。コバチッチにマークされてもメッシは強引に振り切ろうとはせず、自らが囮になるような形で味方をフリーにさせようと動くことが多かった。ラキティッチがドリブルで中央突破した先制点の場面でもメッシがコバチッチをサイドに引っ張り出しており、レアル守備陣は自分たちから穴を作るような格好となってしまった。

スペイン『MARCA』によると、メッシは試合全体の83.1%で歩いていたという。コバチッチのマークを逆手に取るべく歩いてサイドに動くなど、省エネしつつチームに貢献していた。スプリントしたのは全体の1.15%のみとなっており、まさに機を見てスイッチを入れていた形だ。

こうしたクレバーな部分もメッシの魅力で、マークされてもチームを勝利に導くことができる。ジダンはコバチッチをどこまでもメッシにつける策を用意したが、コバチッチが引っ張られすぎたことを考えると戦術プランは失敗だったか。

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