“オシム・サッカー”の申し子、羽生直剛が16年の現役生活にピリオド

現役引退を決断した羽生 photo/Getty Images

育ててくれたジェフ千葉で引退できる事が幸せ

J2のジェフユナイテッド千葉は5日、元日本代表MF羽生直剛が、現役を引退することになったと発表した。

先月38歳の誕生日を迎えていた羽生は、2002年に千葉でキャリアをスタートさせ、加入初年度からリーグ戦23試合に出場。翌年からイビチャ・オシム監督が指揮官に就任すると、同監督が理想とする「考えて走るサッカー」において、豊富な運動量を持つ羽生はチームに欠かせない選手となっていた。そして、J1の上位争いやヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)の連覇に大きく貢献している。2008年シーズンからはFC東京でプレイし(2013年シーズンはヴァンフォーレ甲府へレンタル移籍)、2017年シーズンは自身の原点である古巣千葉へ復帰していた。

オシム監督が就任した日本代表でも、オシム・サッカーの申し子として2006年に代表デビューを飾ると、通算17キャップを記録している羽生。クラブの公式サイトを通じて、まず「2002年にプロ入りし、ジェフユナイテッド市原・千葉、FC東京、ヴァンフォーレ甲府の3クラブでプレイさせて頂きました。これまで本当に色々な事があり、様々な想いがありますが、ここで伝えたい事はやはり感謝の気持ちだけです。それは、僕のような、体が小さな選手が16年もの間、プレイしてこられたのは、たくさんの皆様の支えがあったからに他ならないと考えているからです。プロ生活にとどまらず、私がサッカーを始めた小学生時代から今まで、私に関わってくれた全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝の意を述べた。

そして「僕を育ててくれたクラブであるジェフ千葉で引退できる事を心から幸せに思いますし、誇りに思います」と述べつつ、今後について「これから僕は、社会人としてゼロからのスタートとなる訳ですが、ここまでのサッカー人生で学んだ、常に挑戦し続け、オシムさんにも言われた『野心』を持ち続けるメンタリティ、それは無くさぬようにしていきたいと思います。そして、僕を受け入れてくれた3クラブ、そしてサッカー界への恩返しが出来るような人間に成長する事が、今の僕の野心だと、そう考えています」と語っている。

最後にもう一度「16年間、今思えば夢のような時間でした。今まで、本当に、本当に、本当にありがとうございました!!」と綴った。

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