まだジダンは解任するな! レアルの名物会長に求められる来夏までの我慢

レアルを率いるジダン photo/Getty Images

ジダンの代わりなどいるのか?

リーグ戦で首位バルセロナとまさかの勝ち点差16をつけられ、直接対決のクラシコでも0-3で完敗したレアル・マドリード指揮官ジネディーヌ・ジダンは危機的状況に立たされている。クラブのフロレンティーノ・ペレス会長が現状に満足しているはずはなく、成績だけを見れば解任されても不思議はない。

しかし米『ESPN』は、現時点でのジダン解任は賢明な判断ではないと主張している。まず第一に、世界最大のクラブでもあるレアルを指揮できる能力を持った人物などほとんどいない。ペレス会長はこれまでも気まぐれで指揮官を次々と解任してきたが、現在ジダンに代わってレアルの指揮を執れる人物はいるだろうか。明確な後任候補がいないのであれば、監督交代で結果が好転するとも思えない。

また、今季終了後の市場でもジダンの影響力は大きいはずと同メディアは見ている。ライバルのバルセロナは昨夏にウスマン・デンベレ、今冬にはフィリペ・コウチーニョを多額の資金で獲得しており、レアルは差を埋めるために来夏必ず大きな補強に動くだろう。その際、ジダンはビッグプレイヤーを惹きつけるはずと同メディアは考えている。

現役時代に名選手だったジダンの下でプレイしたいと考えている選手も多いはずで、これまでも話題に挙がってきたチェルシーMFエデン・アザールもジダンのことを憧れの選手だったと語っている。こうした効果はジダンでなければ発揮されないものだ。

ジダンの就任以降の成績を考慮しても、もう少しチャンスを与えるべきだろう。もっともペレス会長の動きは誰にも読めないもので、突然のタイミングで監督交代が行われる可能性もある。しかしジダンにしか出来ない仕事も多く、今季の成績だけで判断しない方が賢明だ。

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