13年経っても埋まらない”無敵のアーセナル”を支えた大型MFの穴 ジャカ、コクランらも失敗

アーセナルの柱だったヴィエラ photo/Getty Images

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英紙がこの13年間のMFを評価

アレクシス・サンチェス、メスト・エジルが退団すればアーセナルはどうなってしまうのか。こんな不安の声もあるが、アーセナルにはそれ以上の問題が13年前から存在する。それはMFパトリック・ヴィエラの穴埋めだ。

190㎝を超えるサイズを誇り、攻守両面でトップクラスの選手だったヴィエラは無敗優勝などを達成したアーセナルに欠かせない存在だった。ミランでくすぶっていた才能を引き抜いたのは、アーセン・ヴェンゲル最大の成功と言っていいかもしれない。そのヴィエラは2005年に退団したが、今までヴィエラの穴を埋められた選手はいただろうか。

今回英『Daily Mail』は、ヴィエラ退団後にアーセナルが獲得した中盤の選手を特集し、その補強が成功だったのか、失敗だったのかを分析している。
獲得が成功と評価されたのはアレクサンドル・ソング、アーロン・ラムジー、ミケル・アルテタ、サンティ・カソルラ、ジャック・ウィルシャーの5名だ。ウィルシャーは下部組織出身選手なので、補強とは言いくい。しかし今回は成功組に分類されている。

やはりこうして見ると、ヴィエラと似たタイプの選手は少ない。足下の技術に優れるカソルラ、アルテタ、ウィルシャーは全く異なるタイプであり、攻守両面に走れるラムジーもヴィエラほど馬力があるわけではない。守備を引き締めたという点では、バルセロナでもプレイしたソングが最もヴィエラに近い選手かもしれない。

逆に失敗組と評価されたのは負傷続きだったアブー・ディアビー、一流選手になりきれなかったデニウソン、わずか5カ月でチームを離れたラサナ・ディアラ、先日バレンシアへ移籍したフランシス・コクラン、潰し屋としてチームに貢献したマテュー・フラミニも失敗組だ。さらにモハメド・エルネニー、グラニト・ジャカと近年獲得された選手も失敗と評価されている。

同メディアはこの13年間ヴィエラの穴は埋まっていないと指摘しており、ヴェンゲルがパスワーク重視のスタイルを目指したこともあって大型MFは減ってしまった。アーセナルのパスサッカーは魅力的なものとなったが、ヴィエラのようにファイトできるワールドクラスのMFがいないことはプレミアリーグを戦い抜くうえで大きな問題となっているようだ。

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