揺らぐ名将ジダンの評価 後任になるかもしれない”5人”を伊メディアが選出

レアルを率いるジダン photo/Getty Images

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昨季からチームは大きく崩れた

昨季までこんな話題が出る気配はまるでなかったのだが、今では誰がジネディーヌ・ジダンに代わってレアル・マドリードを指揮するのかといった話題が増えてきている。ジダンは2016年の1月よりレアルで指揮を執り、チャンピオンズリーグ連覇やリーガ・エスパニョーラ制覇など信じられない速度でタイトルを獲得していった。ジダンは指揮官でも天才だったと絶賛されたが、今季は大苦戦。すでにリーグ制覇の可能性は限りなく低くなり、チームは僅か1シーズンで驚くほどフォームを乱してしまった。

そこで伊『Calciomercato』は、「ジダンに代わってレアルの指揮を執るかもしれない5人」と題した特集を組んでいる。仮にジダンがこのまま成績を上げることができなければ、この5名の中の誰かが指揮を執ると同メディアは予想しているようだ。

1.ヨアヒム・レーヴ
今回に限った話ではなく、現在ドイツ代表監督を務めるレーヴは以前からレアルの指揮官リストに名前が挙がってきた人物だ。ドイツ代表で成功を収め続けており、その手腕は高く評価されている。クラブでも同様の結果を出せるのかは分からないが、クラブで指揮を執るとなればレアルは有力な行き先候補となるだろう。

2.アントニオ・コンテ

現在もドイツ代表を指揮しているレーヴもそうだが、コンテも現実的な候補とは言い難い。以前からチェルシーとの関係は良くないと言われており、今季限りで退任するとの見方も多い。しかしコンテは母国イタリアを長期間離れることはないとも語っていたため、ここからスペインに向かう可能性はあまり高くないだろう。しかしユヴェントス、チェルシーの両方でリーグ制覇を達成した手腕はレアルを指揮するにふさわしいものと言えよう。

3.マウリシオ・ポチェッティーノ

上記2名に比べれば実現の可能性は高いかもしれない。ポチェッティーノは以前エスパニョールを指揮していた経験があり、バルセロナのライバルクラブで働く意味も理解している。加えてトッテナムでは若手の育成に長けていることも証明しており、今のレアルを進歩させるにはピッタリの指揮官と言える。

4.ウナイ・エメリ

現在パリ・サンジェルマンを指揮するウナイ・エメリは、昨季リーグ・アンのタイトルを逃したこともあってクラブの信頼を100%勝ち取ることができていない。今季もリーグ・アン制覇はもちろん、チャンピオンズリーグで好成績を残せなければ解任される可能性が高いと言われており、設定されたハードルは非常に高い。しかもチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の相手はレアルだ。この一戦はジダン、エメリの運命を大きく変えるものとなるかもしれない。

5.マルセリーノ・ガルシア・トラル

バレンシアを優勝争いにまで絡ませているマルセリーノも、今季大いに評価を高めた指揮官の1人だ。すでにリーガの戦いを知っているのは大きく、選手の個性を引き出す術にも長けている。これまでチャンピオンズリーグ制覇を狙うようなビッグクラブを指揮した経験はないものの、昨夏バルセロナが招聘したエルネスト・バルベルデも同様だった。バルベルデと同じく国内でしっかりと結果を出している指揮官をレアルが狙うのは妥当な戦略だろう。

果たしてこの5人の中からジダンの後任に就く指揮官は出てくるのか。それともジダンが再び評価を高めるのか。後半戦の結果次第でレアルは大きく変化することになりそうだ。

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