[移籍]ウォルコット、12年過ごしたアーセナルに別れ 巻き返しを狙うエヴァートンへ

アーセナル退団を決断したウォルコット photo/Getty Images

「移籍する時期だと感じた」

エヴァートンは17日、アーセナルからイングランド代表FWセオ・ウォルコットを獲得したと発表した。なお、契約期間は2021年6月末までの3年半で、移籍情報サイト『transfermarkt』などによると、移籍金は2000万ポンド(約31億円)とのことだ。

現在28歳のウォルコットはイングランド代表の各年代でプレイし、2006年に17歳でA代表デビューを飾ると、2006年のドイツW杯ではサプライズ招集された。2016年を最後に代表から遠ざかっているものの、これまで47キャップ8ゴールを記録している。

一方、クラブではサウサンプトンの下部組織出身で、2005年8月に16歳ながらトップチームデビュー。そのシーズンの前半戦でチャンピオンシップ(イングランド2部)21試合に出場し、4ゴールを挙げると、若き才能に目をつけたアーセナルが2006年1月に獲得した。同クラブでは12年間にわたってプレイし、公式戦通算396試合に出場。持ち味のスピードに乗ったドリブルを武器に108ゴールを挙げていた。

そんなウォルコットはクラブの公式サイトを通じて「僕は非常に野心的で、このクラブを次のレベルへ押し上げるためにここへ来た。これまで加わった選手たちとともに、次のレベルへ到達できると感じているよ。僕は新たな物語が始まることに興奮している。僕にとってここは適切な場所だと思う」とコメント。さらに移籍理由などについて「(アーセナルから)移籍する時期だと感じたんだ。確かに悲しいが、同時に興奮もしている。以前のエヴァートンのように、勝利して高みへ導いていせるよ」と明かしている。

一時降格圏内まで沈むなど、今季前半戦は思うように勝ち点を積み上げられなかったエヴァートン。現在は9位まで持ち直しているものの、降格圏内にいる18位ストーク・シティとの差は「7」となっており、決して油断はできない。ウォルコットは後半戦の巻き返しを狙うチームを上位へ押し上げることができるのか。

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