ジダン以上の勝ち点を稼いだのに評価低く 元レアル指揮官が振り返る「中盤にテクニシャンがいなかった」

レアルで指揮を執ったペジェグリーニ photo/Getty Images

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勝ち点を96も稼ぎ出したが……

昨季リーガ・エスパニョーラを制したレアル・マドリードは、勝ち点93を獲得した。得点数も106を数え、この優勝で指揮官ジネディーヌ・ジダンは一気に名将と評されるようになった。この成績に文句を言える人はいないだろう。

しかし、この勝ち点93を超える成績を記録しながら、適切な評価を受けられなかった指揮官もいる。2009-10シーズンに指揮を執ったマヌエル・ペジェグリーニだ。当時ビジャレアルからやってきたチリ人指揮官は、2009年夏に獲得されたクリスティアーノ・ロナウドやカカーらを擁して豪華なサッカーを展開。リーグ戦では96もの勝ち点を稼ぎ出している。しかし、ジョゼップ・グアルディオラ率いるバルセロナが99の勝ち点を獲得したため、惜しくもリーグタイトル獲得とはならなかった。

ペジェグリーニのチームはチャンピオンズリーグで決勝トーナメント1回戦敗退の屈辱を味わっているため、言い逃れできないところもある。しかしリーグ戦の成績を考えれば、ペジェグリーニの手腕にケチをつけることはできないはずだ。
そのペジェグリーニが今回レアルでのことを振り返っている。スペイン『as』によると、ペジェグリーニは当時のチームに創造性あるMFが欠けていたと語り、今のレアルの陣容を羨ましく思っている部分もあることを明かしている。

「私のレアルでの仕事に得点をつけるなら、6点かな。リーグタイトルを獲得できなかったから、優れた仕事だったわけではない。ただ、我々は国内で良いシーズンを過ごした。ロナウドが負傷で3カ月不在だったが、96の勝ち点を獲得したからね」

「問題はクリエイティブなMFにあった。中盤にテクニシャンがいなかったから、私はクラブにリクエストした。今のチームにはモドリッチ、クロース、カゼミロ、イスコとFWの背後で違いを生む選手がいる。私のチームにもMFは多くいたが、創造性が不足していた。残念ながらグティもキャリアの終盤に差し掛かっていたからね。クリエイティブなMFは常に私のチームのベースだった。カソルラ、リケルメ、イスコ、ピレス、ダビド・シルバ、セナなどね」

ペジェグリーニは優れた指揮官ではあるものの、適切な評価を受けることができていないところもある。レアルでもこれだけの勝ち点を稼いだが、1シーズンで解任。後任のジョゼ・モウリーニョに押し出される格好だった。さらにマンチェスター・シティでもリーグタイトルを獲得したが、終盤はジョゼップ・グアルディオラ就任の話題もあって霞んでしまった。巡り合わせが悪いところがあり、やや不運な指揮官と言えるかもしれない。

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