神の手、テベスのオフサイド、ランパードのループ VARがあればW杯で起こらなかった”事件”5選[映像アリ]

ランパードのシュートはゴールラインを割っていたように見えるが…… photo/Getty Images

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2018W杯ではVAR導入の可能性

近年注目を集めているビデオ判定システム(VAR)が2018ロシアワールドカップでも導入される可能性が高まっている。セリエAやブンデスリーガでもVARは採用されており、そこでの正確性が高く評価されている。

そこで英『FourFourTwo』は、VARが導入されていれば起こらなかったワールドカップでの事件を特集。こうした人間の目による誤審もワールドカップの醍醐味ではあるものの、誤った判定で涙を呑むチームは限りなく少なくなりそうだ。

1.ランパードのループシュート
2010南アフリカワールドカップ決勝トーナメント1回戦でドイツ代表と対戦したイングランド代表は、1-2とリードを許した前半37分にフランク・ランパードがマヌエル・ノイアーの頭上を突くループシュートを放った。ボールはバーの下側に当たってゴールラインを割ったように見えたのだが、判定はノーゴール。これはゴールラインテクノロジーさえあれば解決される問題だが、これもワールドカップで起こった大事件だ。



2.アンリのハンド

2010南アフリカワールドカップのプレイオフでは、新たな神の手が生まれたと話題になった。まさかの大苦戦でプレイオフに回ったフランス代表は、アイルランド代表と対戦。試合は延長戦までもつれ込んだが、103分に事件が起きた。フランスがフリーキックからペナルティエリア内にボールを放り込むと、これをティエリ・アンリが左手でコントロール。そこからウィリアム・ギャラスにクロスを送り、決勝点が生まれている。これはVARでクリアすべき問題だろう。



3.テベスのオフサイド問題

またまた2010南アフリカワールドカップからだ。決勝トーナメント1回戦のメキシコ代表対アルゼンチン代表の一戦でも事件があった。リオネル・メッシのスルーパスにカルロス・テベスが抜け出したが、これはメキシコ側が懸命にクリア。跳ね返ったボールをもう1度メッシがシュートすると、これをゴール前に残っていたテベスが頭で押し込んだ。しかしテベスは誰よりも前に出ており、メキシコ側はオフサイドだと線審に詰め寄った。しかし判定は変わらなかった。



4.オーウェンのダイブ

今度は2002日韓ワールドカップだ。グループステージ第2戦でアルゼンチン代表と対戦したイングランド代表は、前半終了間際にFWマイケル・オーウェンがペナルティエリア内で倒れてPKを獲得する。これをデイビッド・ベッカムが決めて決勝点となったのだが、よく見るとオーウェンは足がかかっていないのに倒れている。アルゼンチン側はオーウェンのダイブと主張したが、判定は変わらず。これこそVARの出番だ。



5.韓国代表VSスペイン代表

2002日韓ワールドカップでは韓国がベスト4に入ったが、韓国戦での判定基準に納得していない国は多い。例えば準々決勝のスペイン戦では、スペイン代表FWホアキン・サンチェスが右サイドを突破してクロスボールを送り、これをフェルナンド・モリエンテスが頭で押し込むも、クロスを上げた時点でゴールラインを割っていたとの判定で得点は認められず。また別の韓国対イタリア代表戦を担当した主審のバイロン・モレノは大会後に不正を働いたとの疑いをかけられている。同メディアはVARだけでは全てを解決できない問題と伝えているものの、今なら全てをクリアにできるかもしれない。




他にも有名な元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナの神の手ゴールなど、テクノロジーの世界では実現しない疑惑のゴールが数多く存在する。判定に時間がかかりすぎるといった批判もあるが、4年に1度の大会を全てクリーンにするにはVARの力が必要なのかもしれない。

参照元:YouTube

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