プレミアからブンデス行きの逆パターンがブームに? ドイツで注目集めるプレミアのタレントたち

ドルトムントで結果を出すバチュアイ photo/Getty Images

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出場機会を失った者たちがドイツで輝く

近年はヴォルフスブルクに所属していたケビン・デ・ブライネ、シャルケのレロイ・サネがマンチェスター・シティへ、ホッフェンハイムのロベルト・フィルミーノがリヴァプールに移籍するなど、プレミアリーグがブンデスリーガからタレントを奪うパターンが目立つ。今後もプレミアリーグ勢は豊富な資金力を武器にブンデスリーガのタレントを狙ってくるだろうが、今は逆のことも起き始めている。

ブンデスリーガのクラブがプレミアリーグのクラブからタレントを引き抜くケースも出てきているのだ。例えば今冬にはライプツィヒがエヴァートンから若手FWアデモラ・ルックマンをレンタルで獲得し、ドルトムントはピエール・エメリク・オバメヤンをアーセナルに売却した代わりにチェルシーからFWミッチー・バチュアイをレンタルで獲得している。

しかもルックマンは前節のボルシアMG戦でさっそく得点を記録し、バチュアイもケルン戦で2得点と活躍した。さらにドルトムントでは昨夏マンチェスター・シティから獲得したU-17イングランド代表MFジェイドン・サンチョも輝きを放ち始めており、ドイツ国内でもプレミアリーグからやってきた才能に注目が集まっている。
ポイントは、プレミアリーグのクラブで出場機会を失っている選手がほとんどということだ。まだ17歳のサンチョはマンCでは出場機会がなく、若手育成に長けるドイツ行きを選択。ルックマンもタレントの揃うエヴァートンで苦しみ、ライプツィヒ挑戦に賭けた。

独『Deutsche Welle』もプレミアリーグのタレントがブンデスリーガで1つのブームとなっていることを伝えており、今後もこの動きは続くかもしれない。プレミアリーグの上位クラブは毎回の移籍市場で優秀な選手を獲得するため、今回のバチュアイのように出場機会を失ってしまう好タレントも出てくる。ブンデスリーガの各クラブがそこに目をつければ面白くなってくるだろう。

ルックマンやサンチョの例を見れば、ブンデスリーガなら若い選手でも上位クラブでプレイするチャンスがある。イングランドで燻る若手が彼らに続こうと考えても不思議はない。近年はプレミアリーグにタレントを引き抜かれすぎていることが問題となっていたが、逆のパターンを作ることができれば興味深い取引相手となるはずだ。

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