ネイマールがロシアに向かう可能性があった? ロコモティフ・モスクワ前会長が明かす

現在はPSGでプレイするネイマール photo/Getty Images

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ブラジルでプレイしていた頃のネイマールを視察

現在パリ・サンジェルマンでプレイするネイマールは10代の頃から才能を高く評価されていたが、意外にも欧州に渡ったのは2013年夏と遅かった。行き先にはバルセロナを選んだわけだが、もっと早い段階で欧州挑戦を果たしていた可能性がある。そう語るのはロシアのロコモティフ・モスクワの前会長であるニコライ・ナウモフ氏だ。

ロシアの『Sport Express』によると、ロコモティフ・モスクワは当時16歳だったネイマールのことをチェックしていたという。スカウトをブラジルまで派遣し、その能力から獲得に動くべきかかなり迷ったようだ。しかし、結局ネイマールの体の小ささや高額な移籍金がかかることなどから獲得を断念。同氏が当時のことを振り返っている。

「我々は彼を獲得したかった。スカウトがブラジルに行っていたんだ。だが、大きな疑念もあった。何より彼は若すぎたし、それにロシアに適応できるか不透明だった。彼は脆く、小さな少年のようだったからね。結果的に我々は獲得を見送った。スカウトは彼の能力を理解していたが、我々は獲得をやめたんだ。それにサントス側も高額なお金を要求していた。リスクをかけたくなかったんだ。若いブラジルの選手はたとえ能力があったとしても、高額なお金ならリスクがある。どれほどの金額だったかは明確に覚えていないが、確か1000万ユーロほどだった」
ロシアは欧州とはいえ特殊な環境にあり、スペインやイングランドとは異なる難しさがある。ネイマールはその後サントスでスーパースターとなり、クラブワールドカップを経験してバルセロナへ移籍したが、ロシアを経由しなかったのはキャリアを守るうえで吉と出たのかもしれない。

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