強くなったのは“ネイマール退団”のおかげ? バルサ、ピンチをチャンスに変え過去最強クラスに

今季から戦いの舞台をスペインからフランスへ移したネイマール photo/Getty Images

ネイマールについて語ったシュテーゲン

今季、過去最高クラスの強さを披露しているバルセロナだが、チームの守護神を務めるドイツ代表GKマルク・アンドレア・テア・シュテーゲンがその理由について語った。

リーガ・エスパニョーラでは、第24節を終えた時点で開幕からの無敗をキープし(19勝5分)、2位のアトレティコ・マドリードと勝ち点7ポイント差で首位を独走するバルセロナ。その圧巻の強さは欧州最高峰のコンペティション、チャンピオンズリーグでも健在で、因縁の相手ユヴェントスと同居したグループDを無敗で危なげなく首位通過し、優勝候補の1つとして各国メディアに取り上げられている。

しかし、今季のバルセロナは初めから決して順風満帆だったわけでは無い。主要タイトルの3冠など、多くの栄光へ導いてきたルイス・エンリケ監督が、昨季をもってチームを退団。さらに、最強3トップ『MSN』の一角として、4シーズンにわたって攻撃を牽引してきたブラジル代表FWネイマールも、昨夏の移籍市場でパリ・サンジェルマンへ電撃移籍するなど、チームが大きく変化した。その影響もあってか、リーガ・エスパニョーラ開幕前に行われたレアル・マドリードとのスーパーカップでは、2戦合計スコアを1-5(H:1-3、A:0-2)とされ完敗。新シーズンの開幕へ向けて、不安視する声が多く浮上していた。

ただ、これらの逆境が、バルセロナをひと回りもふた回りも成長させたのかもしれない。米『ESPN』のインタビューに応じたシュテーゲンが、チームを去ったネイマールについて「ネイのクオリティを説明する必要はないだろう。彼はサッカー選手としても、人としても僕らにとっても非常に重要な存在だったからね」とコメント。そして「みんなが(ネイマールの移籍を)理解してあげる必要があった。彼は個人としても、何かを勝ち取りたいと考えていたようだからね」とも述べ、ネイマールのPSG移籍に理解を示した。

その上で「この決断に至った理由は彼にしかわからないが、僕らは彼の穴を埋めなければならなかった。彼は素晴らしいクオリティを持っていたので、決して簡単なことではない。だから、僕たちは色々な方法を試したよ。そのおかげで今は、とってもとっても強力なチームになることができた。僕らはさらに強くなるために、新たな選手も獲得したしね」と明かしている。

主力選手の退団というピンチをチャンスに変え、かつて無いほどの勢いに乗るバルセロナ。もしかしたら、このまま無敗でリーガ・エスパニョーラを制する可能性もあるかもしれない。



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