明確な攻撃プラン、セリエA屈指の守備、若手登用 ガットゥーゾ・ミランに止まらぬ絶賛

白星を重ねるミラン photo/Getty Images

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後半戦からギア全開

前半戦のミランはサポーターもがっくり肩を落とすような成績だったが、指揮官がジェンナーロ・ガットゥーゾに代わってから徐々にチームとして形が出来てきている。現在は7位まで順位を上げており、欧州カップ戦出場権獲得も視野に入ってきている状況だ。

伊『Calciomercato』はガットゥーゾがチームスタイルを植え付けたと絶賛している。今のミランは前指揮官ヴィンチェンツォ・モンテッラの時とは違って4バックを選択する機会が多く、サイドバックが積極的に高い位置を取ってウイングのスソとハカン・チャルハノールに自由を与えている。新戦力のチャルハノールが真価を発揮し始めているのも大きな変化だ。加えてポゼッションを高く保ち、ボールを失えば素早くプレスをかけるやり方が徹底されている。やることが明確になったことがミラン上昇の理由と同メディアは捉えている。

また、そのスタイルにレオナルド・ボヌッチとアレッシオ・ロマニョーリのセンターバックコンビも合っている。ボヌッチはセリエA王者ユヴェントスからやってきたワールドクラスのDFであり、ロマニョーリもイタリアサッカー界の将来を担う期待の若手DFだ。さらにGKジャンルイジ・ドンナルンマは世界で最も注目されている10代の1人で、本来ミランはセリエA屈指の守備力を誇っているはずなのだ。同メディアはボヌッチの経験がロマニョーリのベストを引き出しているとコンビの機能性を称賛しており、さらに2人とも最終ラインからビルドアップする能力を備えていることがミランのポゼッションスタイルのカギになっていると伝えている。
若手の成長も見逃せない。ガットゥーゾは右サイドバックにダビデ・カラブリア、最前線にパトリック・クトローネとユース出身者にチャンスを与えており、クトローネはその期待に応えている。将来性の面でも今のミランには大きな期待が持てる。ベテランのリッカルド・モントリーヴォの出場機会も増えており、ガットゥーゾの色が上手くチームに浸透してきていると言えよう。

早くもガットゥーゾには長期的にチームを任せるべきとの意見も出てきているが、ミランは目標とするチャンピオンズリーグ出場権獲得に届くのか。ようやくタレント軍団が本領発揮だ。

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