ACL組は苦戦スタート 連覇を狙う王者・川崎、中村憲剛の大活躍で唯一白星発進

連覇を狙う川崎の象徴、中村憲剛 photo/Getty Images

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王者の意地

ついに開幕した2018年の明治安田生命Jリーグ。AFCチャンピオンズリーグへ参加している4クラブの開幕節が、25日に各地で行われた。

アウェイでベガルタ仙台と相見えた柏レイソルは、互いに決定機を活かせないまま前半をスコアレスで折り返す。しかし後半に入ると、53分に右からのクロスを仙台DF板倉滉に頭で合わせられ、痛恨の失点。90分間通して仙台の倍となるシュート数(柏:12本、仙台:6本)を放った柏だが、最後までゴールネットを揺らすことができず。0-1で敗戦し、黒星スタートを切ることとなった。

昨季最終節で涙を飲み、2年ぶりの王座奪還を目指す鹿島アントラーズは、敵地で清水エスパルスと対戦。前半終了間際にPKを与える場面があったが、GKクォン・スンテのファインセーブにより、なんとか無失点でハーフタイムへ。後半に入っても両チームがなかなかゴールを奪えないままただただ時間だけが過ぎ、鹿島と清水の一戦は痛み分け。0-0のスコアレスドローで終了のホイッスルを迎えている。
クラブ史上初タイトルを手にし、Jリーグ王者として挑む川崎フロンターレは、ジュビロ磐田のホームに乗り込んだ。公式戦3連敗中と苦戦を強いられているが、24分にMFエドゥアルド・ネットのアーリークロスにMF中村憲剛が合わせ、幸先よく先制点を奪った川崎。43分にDF谷口彰悟が、直後の45分にDFエドゥアルドが中村憲剛の右クロスからヘディングでゴールネットを揺らし、3点リードして試合を折り返す。後半に入ると、追加点こそ奪えなかったものの、磐田の積極的な攻撃に対して最後まできっちりゴールマウスに鍵をかけ、3-0で撃破。今季初勝利を手にし、Jリーグでは見事白星発進を決めた。

Jリーグの前哨戦となったフジゼロックス・スーパーカップで川崎との接戦を制し、すでに今季初タイトルを獲得しているセレッソ大阪。横浜F・マリノスをホームへ迎え入れ、開始早々にFW柿谷曜一朗がゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定となった。すると17分、横浜DF山中亮輔に豪快なミドルシュートを叩き込まれ、先制点を許す苦しい展開に。後半にC大阪は猛攻を仕掛けるが、なかなか同点ゴールを奪えない。このまま0-1で終わるかと思われたが試合終了間際の86分、エリア内でDF中澤佑二のクリアミスを拾った柿谷が、落ち着いてゴールに流し込み、なんとか1-1のドローで開幕節を終えている。

過密日程ということもあってか、苦戦スタートを強いられたACL組。その中でも川崎が唯一白星発進を決め、王者の意地を見せた。次節、柏は横浜F・マリノス(3月2日)、鹿島はガンバ大阪(同月3日)、川崎は湘南ベルマーレ(同月2日)、C大阪は北海道コンサドーレ札幌(同月2日)と、いずれもホームで対戦する予定となっている。

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