フランクフルトはなぜこれほど強いのか 上位争いに絡んでいる理由

ハノーファーを撃破したフランクフルト photo/Getty Images

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今季こそは欧州カップ戦出場権獲得に届くか

日本代表MF長谷部誠の所属するフランクフルトは、3日に行われたブンデスリーガ第25節でハノーファーを1‐0で撃破した。そしてこの勝利に、今季フランクフルトが上位争いに絡めている理由がある。

フランクフルトは前節シュツットガルトに0-1で敗れたが、今節のハノーファー戦できっちりと白星を獲得した。彼らは今季未だに連敗したことがないのだ。黒星を喫した次の試合では必ず勝利を収めており、悪い流れを1試合で断ち切っていることが上位争いに食い込んでいる理由だ。例えば2月4日にはアウグスブルクに0-3と最悪のスコアで敗れたが、次のマインツ戦では3‐0と快勝を収めている。

さらに独『Deutsche Welle』は、攻撃陣にも大きな変化があったと指摘する。近年はFWアレクサンダー・マイヤーに頼るパターンがほとんどだったが、今季はリーグ戦で4得点以上記録している選手が5名もいる。これは2009-10シーズン以来となる数字なのだ。
チームトップの得点数を記録しているのは8得点のFWセバスティアン・ハラー、次いで5得点のFWアンテ・レビッチ、新加入のMFケビン・プリンス・ボアテング、若いルカ・ヨビッチとマリウス・ヴォルフが4得点だ。同メディアは昨季FWアントニー・モデストに頼り切りだったケルンとは違い、複数選手が得点を決めているフランクフルトは来季も安定した戦いができるのではないかと伝えている。

その他のポジションを見ても、最終ラインはリベロをこなす長谷部を中心にマルコ・ルス、シモン・ファレット、ダビド・アブラハム、カルロス・サルセドと層が厚い。中盤でも長谷部をボランチに回すことが可能で、大ヒットしたボアテングの獲得、オマル・マスカレルとミヤト・ガチノビッチの存在も大きい。さらにメキシコのテクニシャン、マルコ・ファビアンも怪我から戻ってきた。

チャンピオンズリーグ出場権争いは激戦となっているため、現在4位のフランクフルトも今の順位を維持できるかは分からない。しかしチームは確実に強くなっており、タレント力で上回るドルトムントやライプツィヒより上の順位でフィニッシュすることも決して不可能ではない。

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