ノイアーでも5位…… ”21世紀最高のGKランキング”TOP10でベスト3に入った選手は
ノイアーでも5位 photo/Getty Images
偉大な名手がズラリ
2000年に入ってからは様々なタイプのGKが出てきた。近年では足下の技術に優れる選手、エリア外まで広範囲をカバーできる機動力を持つ選手も増えてきたが、現段階で21世紀最高のGKは誰なのだろうか。英『FourFourTwo』がトップ10を作成している。
10位:ウーゴ・ロリス(トッテナム)
派手な選手ではないが、今もフランス代表のゴールマウスを守る優秀なシュートストッパーだ。ゴール前での反応速度で勝負するタイプの選手で、その堅実さは高い評価を受ける。
9位:ジュリオ・セーザル(フラメンゴ)
38歳のベテランGKは主にインテルとブラジル代表で活躍した。特にジョゼ・モウリーニョ率いるインテルでは不動の守護神を務め、3冠を経験。PKにも強く、ロリスと同じく反射神経に優れた選手だ。
8位:ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)
今季何度もチームを救うビッグセーブを披露し、足下の技術も高いデ・ヘアは現代でもトップクラスの評価を得る選手だ。弱点も少なく、デ・ヘアがいなければマンUの失点はもっと増えていたことだろう。
7位:ビクトール・バルデス(引退)
GKにもパス精度が必要との認識を世界に植え付けた選手と言える。ジョゼップ・グアルディオラの哲学に最も合ったGKで、バルセロナでのタイトル獲得数だけを見ても偉大だ。スペイン代表では残念ながら正守護神になれなかったが、21世紀を代表する名手なのは間違いない。
6位:オリバー・カーン(引退)
現在のサッカー界でカーンのようなGKは少なくなってしまった。ゴール前から鬼の形相で味方を鼓舞し、何事も恐れぬ強靭なメンタリティを誇っていた。カリスマ性もあり、GKながらゲームの主役になれる強烈な個性を持った選手だ。
5位:マヌエル・ノイアー(バイエルン)
そのカーンをも上回る評価をドイツで確立しつつあるのがノイアーだ。チャンピオンズリーグ、ワールドカップの両方を制した経験があり、現役選手の中では最も欠点が少ないパーフェクトGKだ。5位との評価はやや低いようにも思える。
4位:ペトル・チェフ(アーセナル)
チェフがノイアーより上なのかと思った人もいるだろうが、同メディアはチェフがチェルシーにやってきた2004年からの2年間は世界で最もゴールを奪うことが難しいGKだったと評している。今でこそアーセナルで批判を受けることもあるが、第一次モウリーニョ政権時のチェフが信じられないレベルにあったのは間違いない。
3位:エドウィン・ファン・デル・サール(引退)
アヤックス、マンチェスター・ユナイテッドで数多くのタイトルを獲得したファン・デル・サールは、同メディアからキャリアを通しての抜群の安定感を高く評価されている。ファン・デル・サールは40歳までプレイしたが、引退の時までトップレベルを維持していた。
2位:イケル・カシージャス(ポルト)
圧倒的なリーダーシップ、セービング能力、勝負強さと、これほど頼れるGKも少ない。高精度なフィードや広範囲をカバーするスピードは持ち合わせていないが、シュートへの反応速度はトップクラスにある。185㎝とGKにしては上背がない方だが、それでも世界最高のGKの1人との評価を確立していたところに抜群のセンスを感じさせる。
1位:ジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)
そうとなれば1位は生ける伝説ブッフォンだ。ブッフォンはサッカー界史上最高のGKではないかとの声もあるほどで、21世紀No.1の評価では不十分なのかもしれない。ここ最近はややパフォーマンスが乱れていると指摘されることもあるが、その存在感は絶大だ。CL制覇の経験がないことだけが悔やまれるポイントだが、まだ今季もチャンスは残っている。
ややベテラン選手が重視されたところはあるものの、今回のトップ10はこのような結果となっている。所属したチームなどによっても違いはあるためNo.1を決めるのは難しいが、やはり上位3人は特別な存在なのだろう。