大会No.1スター、絶対守護神、アイスランドの王様も ロシアW杯に間に合うか不安視される実力者たち

負傷離脱中のノイアー photo/Getty Images

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出来る限りベストコンディションで臨むことに期待

4年に1度開催されるワールドカップでは、出来る限りスター選手全員に万全の状態で臨んでほしいというのがサッカーファンの願いだ。しかし今現在負傷に苦しんでおり、ワールドカップにベストコンディションを持ってこられるのか不安視されている選手も多い。今回英『Daily Mail』はそうした選手たちを数名紹介しているが、彼らはワールドカップにベストな状態で臨めるのだろうか。

まずはブラジル代表FWネイマールだ。マルセイユ戦で右足首の捻挫と第5中足骨骨折の怪我を負い、現在は離脱中だ。練習復帰は4月末か5月に入るあたりと見られており、ワールドカップまで時間が多く残されているわけではない。すでに所属するパリ・サンジェルマンはチャンピオンズリーグから姿を消しているため、復帰を急ぐ必要はない。ブラジルのサポーターもワールドカップへ向けて回復を優先してほしいと考えていることだろう。ネイマールは今大会のNo.1スター候補なだけに、ロシアの地では100%のパフォーマンスを見せてもらいたい。

イングランド代表ではFWハリー・ケインも気にかかる。現在右の足首を負傷しているケインは、ネイマールと同じく4月中旬か4月末に復帰可能と見られている。11日のボーンマス戦で相手GKと接触して足首を痛めた際には松葉杖を使って歩いている姿が見られ、一時はイングランド国内で「イングランド代表のワールドカップは終了した」と絶望の声も挙がっていた。ケインはイングランドの躍進に欠かせぬ存在なだけに、同メディアはトッテナムをトップ4に導くべく焦って復帰して怪我を悪化させないでほしいと願っている。
前回王者ドイツ代表ではGKマヌエル・ノイアーの状態が気がかりだ。この1年で3度負傷を経験している絶対守護神は、ブンデスリーガでは昨年9月からプレイしていない。代表では2016年10月以降プレイしていないことになり、離脱がかなり長引いている。ドイツ代表ではバルセロナのマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが伸びているが、やはりノイアーの経験は大きい。ただし同メディアは試合から離れすぎていることによる試合勘の鈍りを気にしており、ワールドカップ直前の復帰は不安だ。代表監督のヨアヒム・レーヴは守護神の状態をしっかりチェックする必要があるだろう。

グループステージで日本代表と対戦するコロンビア代表では、ユヴェントスFWファン・クアドラードが離脱している。昨年12月末のローマ戦で鼠蹊部を痛めたクアドラードは手術もしており、今も離脱が続いている。同メディアはクアドラードをハメス・ロドリゲス、ファルカオ・ロドリゲスとともにコロンビア攻撃陣の中心選手に挙げており、初戦の日本戦にコンディションを合わせられるのか不安視している。ユヴェントスを指揮するマッシミリアーノ・アッレグリもシーズン終了までに戻ってくるか微妙なところと明かしていたが、これは日本としても気になる話題だ。

最後はEURO2016で快進撃を見せ、ワールドカップ出場権まで獲得したアイスランド代表の司令塔ギルフィ・シグルズソンだ。エヴァートンでプレイするシグルズソンはチームの要だが、11日のブライトン戦で膝の靭帯を負傷。復帰には6週間から8週間ほどかかるという。同メディアは仮に復帰までに8週間を要する場合はエヴァートンでのプレイを諦め、ワールドカップに合わせて回復させていくシナリオもあると伝えている。アイスランドがロシアの地でどこまで躍進できるのかは多くのサッカーファンが楽しみにしているところで、ベストメンバーで強豪に向かってもらいたい。シグルズソンはキーマンの1人で、初戦のアルゼンチン代表戦にベストコンディションを合わせることが望まれている。

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