ピケが振り返るロイ・キーンとの”携帯電話事件” 「シャイニングのジャック・ニコルソンのような……」

マンUでプレイしていたピケ photo/Getty Images

事件から10年経って若手も変わった?

かつてマンチェスター・ユナイテッドに在籍していた経験を持つ現バルセロナDFジェラール・ピケが、当時チームに所属していたMFロイ・キーンのことを恐れていたのは有名な話だ。

中でもピケが何度か語っているのが携帯電話事件だ。試合前のドレッシングルームで指揮官のアレックス・ファーガソン氏を待っていた時、ピケの携帯のバイブレーションが鳴ったという。この時ピケの隣にいたのがロイ・キーンで、怒ったロイ・キーンは誰の携帯が鳴ったのか名乗り出ろとチームメイトに詰め寄ったのだ。

英『Evening Standard』によると、当時のことについてピケは次のように振り返っている。

「僕の携帯が鳴ったけど、ロイはどこから鳴ったのかは気付いていなかった。彼はロッカールーム中を探していたよ。彼は落ち着きなく辺りを探していて、誰のものか見つけようとした。あの映画のシャイニングの有名なジャック・ニコルソンのようなシーンさ」

「彼は全員に叫んだ。誰の携帯だ!?誰も答えない。彼がもう1度聞いても答えない。彼は3度聞いた。最終的に僕は少年のような小さな声でごめんなさい、僕のものですと言ったんだ。彼は怒り狂ったようになった。信じられなかったよ。だけど、あれは良い勉強になったよ」

しかしその事件から10年以上が経ち、サッカー界も時代が変わったということなのだろう。ピケは今では若手選手の多くが試合前に携帯を見ていると語っており、ロイ・キーンのように若手を厳しく注意する人も減ってきたようだ。

「今は2018年だ。すべてが違う。若手選手は全員が試合前にスマホを見ている。当時の2006年とは異なった世界だね」

ロイ・キーンが指揮官やコーチを務めるチームならば考えられない行為かもしれないが、欧州でも若手選手の感覚は変わってきているようだ。


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