“バルセロナのコピー”から脱却したスペイン代表 バラエティに富んだチーム構成にS・ラモスは自信

ロシアW杯でスペイン代表はどこまで進めるか photo/Getty Images

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今ではレアルの選手の方が多く

EURO2008、2010南アフリカワールドカップ、EURO2012と主要国際大会を3連覇した当時のスペイン代表は、バルセロナをそのままコピーしたようなチームだった。スタメンの多くがバルセロナの選手で構成され、足りないところをレアル・マドリードの選手で埋めるような形だ。

しかし、今のチームはもうバルセロナ組が支配しているわけではない。スペインは23日にドイツ代表と親善試合を戦ったが、スタメンに入ったバルセロナの選手はDFジェラール・ピケ、ジョルディ・アルバ、MFアンドレス・イニエスタの3人のみ。レアルはDFダニエル・カルバハル、セルヒオ・ラモス、MFイスコと3人、他はマンチェスター・ユナイテッドGKダビド・デ・ヘア、アトレティコ・マドリードMFコケ、バイエルンMFチアゴ・アルカンタラ、マンチェスター・シティMFダビド・シルバ、バレンシアFWロドリゴ・モレノとバラエティに富んでいる。

さらに途中交代ではMFマルコ・アセンシオ、ルーカス・バスケス、DFナチョ・フェルナンデスとレアルの選手が3人も出てきており、今ではレアルの選手の方がバルセロナより多くなっている。無敵だった当時とは異なるチーム構成だが、セルヒオ・ラモスは今の方が全体のバランスが取れていると自信を持っている。
米『ESPN』によると、ラモスは「世代が変わって新しい選手も入ってきた。今ではマドリードの選手の方がバルサよりも多いが、それは大きな問題ではない。以前はバルサの哲学が代表チームの哲学より強調されていたけど、今はよりバランスが取れている。今では多くのクラブの選手がいる。マドリードだけじゃなく、バレンシア、ビジャレアルとね。これはスペインサッカー界にとって良いことだよ」と語っており、今のフレン・ロペテギ体制の方がスペインサッカー界の未来に繋がるとの考えだ。

ビセンテ・デル・ボスケが築き上げたバルセロナ流のチームは2014ブラジル大会の惨敗で解体され、ロシアW杯は新しいチャレンジとなる。若い選手も増えてきたが、バルサ流から脱却したスペインはロシアでどこまで進めるか。

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