広島、王者・川崎撃破で得た確かな自信 城福監督「内容が背中を大きく押してくれた」

広島の指揮官を務める城福監督 photo/Getty Images

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無敗をキープし首位浮上

3月31日に明治安田生命J1リーグの第5節が行われ、首位の川崎フロンターレが2位のサンフレッチェ広島をホームへ迎え入れた。試合は、85分にパトリックのゴールで均衡を破った広島が、1-0で王者・川崎を撃破。この結果、広島が首位に浮上している。

試合後、インタビューに応じた広島の城福浩監督は「アウェイにも関わらず多くのサポーターが駆けつけてくれた。彼らと一緒にこのスタジアムで喜び合えるのは最高だとあらためて思った」と述べた上で「前半は多少相手にボールを持たれる覚悟はしていた。ただ、90分を通して見たら『我々が半分はボールを握っている時間はあるだろう』と選手に言っていた。ミスもあったが、決定的なピンチは少なかったし、自分たちが思い描いたようなゲームプランで試合は流れていった。選手たちは組織を崩さずによく守り、よく走ってくれた。もう1点取れれば言うことはなかったが、王者・川崎にこれだけの試合をやって勝点3を取って帰れるのは自信になる」と試合を振り返った。クラブの公式サイトが伝えている。

また、「我々は今季のトレーニングのスタートがJリーグの中で一番遅かった。与えられたタームの中で開幕を迎えなければならなかったので、リーグ戦を戦うにあたり、まずは守備の構築をしないと戦い抜けないだろうと思った。ましてや、第2節、第3節はアウェイで浦和、鹿島という対戦カード。ここで守備が危うかったら黒星が先行するような状況でリーグ戦を戦わないといけないと思った」と明かしつつ「私の会見の時に『ムービング・フットボール』と言ったが、このチームは自分たちで主導権を握ったサッカーをやりたい。それは年間を通して目指していくもので、第1節より第2節、第2節より第3節というふうに進歩していくものだし、『進歩していこう』ということで今はほとんど攻撃のトレーニングをしている。プレシーズンはほとんど守備のことをやっていたが、今のトレーニングでは守備のレベルを下げない中で攻撃のクオリティを上げていくことに毎節トライしている」と好調の要因などについて語った。
さらに、川崎戦の勝利で大きな自信を得たようで「もちろん勝ったことは非常に大きなことだが、もう1つ背中を大きく押してくれたのは内容。後半の我々はサイドを崩す手前まではいった。その数が多くて、守り切るという状況の試合ではなかった。それは我々が目指しているモノに背中を押してくれること。選手はそれを確信したと思う」と話している。

開幕戦から無敗をキープしている広島(4勝1分)。この調子を維持し、2015シーズン以来3シーズンぶりの王座奪還を成し遂げることができるのか。



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