香川、中田英寿よりも評価されるべき!? 長友こそ”最も成功したアジア人選手”だ「あらゆる戦術家を惹きつけてきた」

インテルで成功を収めてきた長友 photo/Getty Images

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指揮官が代わってもポジションを守り続けた

近年は海外挑戦をする日本人選手が増えてきたが、世界的に最も高い評価を受けているのはドルトムントMF香川真司だろう。ブンデスリーガでの日本人最多得点記録を持ち、ブンデスリーガ制覇を2度、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍も経験している。香川は世界のサッカーファンにとっても有名な存在で、日本人選手の中では最も成功した海外組と言ってもいいかもしれない。

しかし『FOX Sports Asia』は、現在ガラタサライでプレイするDF長友佑都こそアジア人選手の中で最も成功を収めているのではないかと特集している。長友は決して天才肌の選手ではないが、世界的な名門インテルに7年間所属してきた。しかも毎シーズンのように指揮官が代わってきたにも関わらずだ。

ジョゼ・モウリーニョの下で3冠を達成して以降、クラブは実に10人もの指揮官を招聘してきた。指揮官によってスタイルも変わり、近年のインテルは一貫性を欠いたクラブになってしまっていた。その中で居場所を確保し、200試合以上に出場した長友は称賛されるべきだろう。
同メディアは、「興味深いのは長友が指揮官が10人代わる中で生き残ってきたことだ。インテルの名にふさわしいビッグネームな指揮官もいたが、そのクオリティであらゆる戦術家を惹きつけてきた。ポジションを失った時でもハードワークを続け、最終的にはスタメンへと戻ってきた。何より、優れた選手でなければ世界最大のクラブの1つであるインテルで7年間プレイすることはない」と絶賛しており、長友はセリエA制覇も経験した中田英寿らよりも成功を収めた選手ではないかと評価されている。

インテルでのキャリアは苦しいことも多かったが、これだけ多くの指揮官の信頼を勝ち取ってきたのは見事だ。指揮官のスタイルに適応できないまま居場所を失ってしまう選手もいるが、長友の姿勢とクラブへの忠誠心は常に変わらなかった。サイドバックの選手ということもあって目立ちにくいところはあるが、長友こそ海外組で最も成功した人物と言っていいかもしれない。


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